高齢者の家族における介護の肯定的認識と生活の質(QOL),生きがい感および介護継続意思との関連:続柄別の検討
IMPACT OF THE POSITIVE APPRAISAL OF CARE ON QUALITY OF LIFE, PURPOSE IN LIFE, AND WILL TO CONTINUE CARE AMONG JAPANESE FAMILY CAREGIVERS OF OLDER ADULTS: ANALYSIS BY KINSHIP TYPE
山本 則子、石垣 和子、国吉 緑、河原(前川) 宣子、長谷川 喜代美、林 邦彦、杉下 知子(2002)日本公衆衛生雑誌, 49(7), 660–671
家族介護者が介護に肯定的な意味を見出すほど、続柄にかかわらず生きがい感が高いことを示した。
要旨根拠:抄録
介護負担感の研究に比べ、介護に対する肯定的認識(=介護から得られる充実感や学びなど前向きな受け止め)の影響は十分に検討されてこなかった。本研究は、肯定的認識が介護者の心身の生活の質(QOL)、生きがい感、介護継続意思に与える影響を続柄別に検討した。東京・神奈川・静岡・三重・沖縄の21機関で訪問看護を利用する高齢者の家族介護者322人に質問紙調査を行い、重回帰分析とロジスティック回帰分析を用いた。その結果、身体的QOLに肯定的認識は関連しなかったが、心理的QOLとの関連は続柄によって異なり、夫・息子では肯定的認識のみ、娘では否定的認識のみが関連した。一方、生きがい感にはいずれの続柄でも肯定的認識が強く関連した。介護者の心理的QOLや生きがいを高める支援には、介護の肯定的側面を把握し、続柄ごとに支援を考えることが重要だと結論づけられた。
研究のつながり
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