自尊感情の3様態──自尊源の随伴性と充足感からの整理──
Three types of self-esteem: Its characteristic differences of contingency and contentment of sources of self-esteem
伊藤 正哉、川崎 直樹、小玉 正博(2011)心理学研究, 81(6), 560–568
本来感は努力や打ち込む活動など内的な自尊源と、優越感は他者の承認や外見など外的な自尊源と結びつくことを示した。
要旨根拠:抄録
適応的な自尊感情はありのままの自分であることから生じ本来感(=自分らしくいられる感覚)を特徴とし、不適応的な自尊感情は外的基準や社会的比較から生じ優越感を特徴とするとされる(Crocker & Wolfe, 2001; Kernis, 2003)。本研究は両者の質的な違いが自尊感情の源泉の違いによると考え、本来感は内的な自尊源と、優越感は外的な自尊源と関連するという仮説を立てた。大学生273名に質問紙調査を行い、全体的な自尊感情を統制した偏相関分析を行った。その結果、本来感は打ち込んでいる活動や自己成長への努力といった内的な自尊源と正の相関を示した。一方、優越感は他者からの承認や外見といった外的な自尊源と正の相関を示し、仮説はおおむね支持された。自尊感情を本来感・優越感・全体的自尊感情の3様態から捉える枠組みを提示した研究である。
研究のつながり
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