幸福↑ 幸せを高める 確度Aメタ分析あり
本来性(authenticity)
自己の価値・感情に一致して生きている感覚(自己疎外の少なさ)
「自分らしく生きている」感覚が、満足も意味も底上げする
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
◎強い正全体でr=.40(自己疎外とr=−.48)
感情のバランス(PANAS)
○正PA正・NA負
- ほかの幸福度指標
- 意味・目的感(r=.44)、エンゲージメント
- なぜ効くのか
- 自己一致→内的動機・関係の質向上
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに
こうすると更に効く
本来性(自分の価値や感情に一致して生きている感覚)は、自己一致が内的な動機と関係の質を高める経路で幸せに効きます。コツは、自分が大事にしている価値を言葉にしておくことと、日々の行動がそれとどれだけ一致しているかを点検することです。本来性は自己受容と近いのですが、「行動の一貫性」まで含むので、感じるだけでなく小さく行動に移すことが鍵になります。Sutton(2020)のメタ分析では幸福全般とr=.40、意味・目的感とr=.44で、自己疎外(自分が自分でない感じ)の少なさが特に効いています。
気をつけること
相関研究が中心で、幸せな人ほど自分らしく生きやすいという逆方向もあります。個人主義文化で関連が強い可能性があり、日本では場に合わせることと本来性が両立する形を探すほうが現実的です。「本音を全部出す」ことが本来性ではなく、相手を傷つける自己表現は別の問題です。自己疎外の数値は下位尺度の値で、原典の再確認が残っています。
最初の一歩
今日の行動の中で「本当はやりたくなかった」ものを1つ書いてみる。ズレに気づくところから本来性は始まります。
主要な研究
- Living the good life: A meta-analysis of authenticity, well-being and engagement(Sutton, 2020)
メモ:自己受容と近接だが「行動の一貫性」を含む。個人主義文化で強い可能性。全体r=.40は原典(75研究・N=3.6万)で確認。自己疎外r=−.48は下位尺度値で原典要再確認
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「自分の見方」の項目
幸福↓ A 完璧主義(懸念型) 高い基準そのものより、ミスへの「おそれ」が心をすり減らす 幸福↑ A セルフコンパッション 自分に優しくするのは甘やかしではなく、脅威モードを切るスイッチ 幸福↑ A 自尊心 自尊心と幸せの結びつきは強いけれど、日本では少し様子が違う 幸福↑ A コア自己評価(Core Self-Evaluations) 「自分は大丈夫」という土台の感覚が、人生の評価全体を底上げ 混在 B ナルシシズム/ダークトライアド ナルシシズムは「誇大型」なら短期的に満足、長期では関係コスト 幸福↑ B 自己受容 自分を「評価する」のをやめると、人生満足がはっきり上がる 幸福↑ B 完全主義的努力(Perfectionistic Strivings) 高い基準そのものは悪くない。「懸念」を切り離せば前に進む力になる 幸福↓ C インポスター現象(Impostor Phenomenon) 「自分は実力不足で、いつかバレる」感覚は、満足を静かに削る
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究概念「本来感・自律性・自己一致」自分らしくいられている感覚(本来感・authenticity)、自分の価値と行動の一致(自己一致)、自律性。
- 名言集本来性とは、自己疎外が少なく、自分の価値に沿って生き、外からの影響に呑み込まれていないことであるアレックス・ウッド
- 名言集本来感 ── 「自分自身である」という感覚は、自尊感情とは別に、人の幸福を支えている伊藤正哉・小玉正博
- 主要研究状態としての本来感Sedikides(2017)・今この瞬間に本当の自分と一致していると感じる状態的本来感について、現象学・誘因・幸福への含意と研究課題を整理した。
- 禅語百選本来面目生まれる前から持っている、ありのままの本当の自分。社会的な役割や思い込みを剥がしたあとに残る、素顔。
- 発達マップありのままに因子(独立と自分らしさ)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(組織)
- 思想マップアドラー(個人心理学)自分は共同体の役に立っているという感覚(共同体感覚)を持って生きられれば、劣等感は勇気に変わり幸福は自ずと訪れる
- 調査・報告書主観的幸福を測る――OECDガイドライン主観的幸福を調査で測るときの質問文・尺度・聞く順番などを定めたOECDの国際的な指針。
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