課題の重要度の認知が自己効力の般化に及ぼす影響
THE EFFECT OF PERCEIVED TASK IMPORTANCE ON THE GENERALITY OF SELF-EFFICACY
蓑内 豊(1993)教育心理学研究, 41(1), 57–63
重要だと感じる課題で高めた自己効力感ほど、他の場面にも広がりやすい(般化しやすい)ことを示した。
要旨根拠:抄録
自己効力感(=ある行動をうまくやれるという見込み)は、特定の課題で高まった後に他の場面へどの程度広がるか(般化)が重要な論点である。本研究は、課題を本人がどれだけ重要だと認知しているかが、この般化に影響するかを検討した。般化の指標として、現在の成績を予測する自己効力、最終成績を予測する将来の自己効力、意欲や態度・興味を測る意志的効力の3つを用いた。その結果、重要な課題の遂行を通じて高まった自己効力は、重要でない課題の場合よりも一般化された効力感をもたらした。課題の重要度の認知は意志的効力の般化にも影響し、般化の傾向は課題によって異なっていた。本人にとって意味のある課題で成功体験を積むことが、幅広い自信づくりにつながることを示唆する。
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