ソーシャル・サポートの供与がストレス緩和と課題遂行に及ぼす効果
The effects of experimentally provided social support on stress buffering and task performance
松崎 学、田中 宏二、古城 和敬(1990)実験社会心理学研究, 30(2), 147–153
実験的に与えたサポート自体の効果は見られなかったが、サポートを受けたと知覚することが不安を減らし課題遂行を促す可能性を示した。
要旨根拠:抄録
実験的に提供したソーシャル・サポート(=周囲からの支え)が、ストレス反応と課題遂行に与える効果を検討した。女子短大生264人から、サポート得点が低く特性不安が高い54人を選び、サポートあり・なしと、一人で行う・他者と同時に行う課題状況を組み合わせた2×2の実験を行った。指標は脈拍、認知的状態不安、認知的干渉と、単語パズルの正答数であった。その結果、主効果も交互作用も有意ではなかった。しかし実験者への印象評定に基づいて再分析すると、サポートを知覚することは認知的状態不安を減らし課題遂行を促す一方、実際に提供されたサポートは認知的干渉を増やす可能性が示唆された。サポートの与え手と受け手のやりとりの観点から考察された。
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