ソーシャル・サポート研究 : 研究の新しい流れと将来の展望(<特集>「ストレスの社会心理学」)
Social support research : New trends of the research and its future directions(<Special issues>Social psychology of stress)
浦 光博、南 隆男、稲葉 昭英(1989)社会心理学研究, 4(2), 78–90
ソーシャル・サポート研究の3つの新潮流を整理し、単身赴任家族の調査からサポートの緩衝効果とその限界を示した。
要旨根拠:抄録
ソーシャル・サポート(=周囲の人から得られる支え)の研究は1980年代に急増し、新たな方向性の整理が求められていた。本論文の前半では先行研究を概観し、他の社会心理学概念との関連づけ、社会的相互作用の一般的特徴からの再検討、生態学的要因(=置かれた環境や状況の要因)の重視という3つの新潮流を示した。後半では、仕事による家族の別居(単身赴任)という状況で、ソーシャル・サポートと家族ストレス・個人ストレスの関連を調べた研究を報告した。その結果、サポートはストレスの強い出来事が家族や個人の適応に及ぼす悪影響を和らげる一方、その緩衝効果には限界があることが示された。つながりの効果を状況要因と合わせて捉える必要性を示した展望論文である。
研究のつながり
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