制御焦点は基本的心理欲求とウェルビーイングの関連を調整するか
Moderating effect of regulatory focus on the relationship between basic psychological needs and well-being
三和 秀平、外山 美樹、肖 雨知、長峯 聖人、湯 立、海沼 亮、相川 充(2021)心理学研究, 91(6), 409–415
予防焦点の高い大学生は友人からの関係性支援によって関係性欲求がより満たされ、ウェルビーイングが高まることを示した。
要旨根拠:抄録
自己決定理論では、自律性・有能感・関係性という基本的心理欲求の充足がウェルビーイングを支えるとされるが、その効果には個人差がありうる。本研究は、制御焦点(=目標に向かう際に「得ること」を重視する促進焦点か「失わないこと」を重視する予防焦点かという傾向)が、友人からの欲求支援・欲求充足・ウェルビーイングの関連を調整するかを検討した。促進焦点では自律性支援が、予防焦点では関係性支援がより効果的に働くと仮説を立て、大学生223名を対象に調査した。その結果、関係性支援を感じているとき、予防焦点の高い学生は低い学生より関係性欲求がより満たされていた。また関係性支援は関係性欲求の充足を通じてウェルビーイングに影響していた。友人からの関係性支援は安全や安心を強調するため予防焦点に適合したと考えられ、予防焦点仮説は支持されたが促進焦点仮説は支持されなかった。
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