都市計画と生活の質——建築環境と主観的ウェルビーイングを結ぶ経路のレビュー
Urban planning and quality of life: A review of pathways linking the built environment to subjective well-being
Kostas Mouratidis(2021)Cities, 115, 103229
建築環境が主観的ウェルビーイングに影響する7つの経路を整理し、都市計画による幸福向上の戦略を提案した。
要旨根拠:抄録
急速な都市化のなかで都市の生活の質を高めることは都市計画の重要課題だが、建築環境(=建物・道路・公園など人がつくった物理的環境)と主観的ウェルビーイングの関係は十分に理解されていない。本論文は両者を結ぶ経路に関する証拠をレビューした。移動、余暇、仕事、社会関係、住まいの満足、情動反応、健康の7つの経路を特定し、それぞれを検討した。そのうえで、能動的移動の条件整備、自動車を抑えつつ公共交通を改善すること、施設やサービスへのアクセス確保、都市の自然の統合、包摂的な公共空間・共用空間の提供、騒音対策、美しい建物や空間づくりなどの戦略を示した。さらに社会的・空間的格差を縮め、弱い立場の人々に住宅と交通の支援を行うことを提案している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W1555 Markevych(2017)の緑地と健康の経路モデルやW0642 White(2013)に依拠
- 後続・発展W1373 Mouratidis(2021)がコロナ禍の建造環境と幸福へ展開した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 2本
- W0189 主観的ウェルビーイング研究の進展 Diener(2018) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 1,748
- W0642 緑の多い都市部に住むと幸せになれるか?パネルデータの固定効果分析 White(2013) Psychology Science 被引用 865
後続研究(この論文を引用している) 1本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1016/J.CITIES.2021.103229
- 無料で読めるか
- ○ ハイブリッド(購読誌のOA論文) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1016/J.CITIES.2021.103229
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 65.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 756(うち影響引用 21)・ OpenAlex 882
- 年あたり被引用
- 126
- FWCI
- 41.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Urban Green Space and Health
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと都市デザイン・プレイスメイキング広場や遊歩道で街は良くなるけれど、幸せが上がる証拠はまだ薄い
- 名言集心理的ウェルビーイングは、快楽ではなく、人間の潜在力の実現に関わる6つの次元からなるキャロル・リフ
- 名言集ウェルビーイングは、ポジティブ感情・没頭・関係・意味・達成の5つの要素からなる(PERMA)マーティン・セリグマン
- 幸せに効くこと通勤環境長い通勤、混雑、車の運転は満足を削る。徒歩と自転車はむしろプラス
- 調査・報告書経済パフォーマンスと社会進歩の測定に関する委員会報告(スティグリッツ報告)GDPだけでは暮らしの良さは測れないとして、主観的幸福を含む新しい指標づくりを提言した報告書。
- 発達マップウェルビーイングに取り組むために必要なこと(前提条件)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 思想マップ悩み相談:働くことが人生のすべてになっている仕事・まず読むなら 儒教(原始)/ユダヤ教/仏教(上座部)
- 禅語百選行雲流水空を行く雲、流れる水のように、一か所にとどまらず、形にとらわれず、自在に生きる。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →