COVID-19パンデミック下の孤独とメンタルヘルス:オランダの高齢者を対象とした研究
Loneliness and Mental Health During the COVID-19 Pandemic: A Study Among Dutch Older Adults
T. V. van Tilburg, S. Steinmetz, E. Stolte et al.(2020)The journals of gerontology. Series B, Psychological sciences and social sciences, 76(7), e249–e255
コロナ禍で高齢者の孤独は増えたがメンタルヘルスはほぼ安定し、喪失や不安、制度への信頼低下が悪化と関連することを示した。
要旨根拠:抄録
オランダではCOVID-19の拡大に伴い身体的距離を保つ政策がとられ、社会的接触の減少、個人的な喪失、社会全体への脅威の経験が高齢者の幸福を下げると予想された。地域に住む65〜102歳の1679人からなるオンライン縦断パネルを用い、2019年10〜11月と、対策開始から2か月後の2020年5月に、社会的・情緒的孤独とメンタルヘルスを測定した。パンデミック中に高齢者の孤独は増加したが、メンタルヘルスはおおむね安定していた。距離確保政策そのものは大きな社会的孤立を生まなかったが、個人的な喪失、パンデミックへの不安、社会制度への信頼低下は、メンタルヘルス問題ととくに情緒的孤独(=親密な関係の欠如による孤独)の増加と関連した。長期的な孤立が幸福に及ぼす影響を注意深く見守る必要があると述べている。
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