教師のポジティビティ比とウェルビーイング――ワーク・エンゲイジメントの媒介的役割
Positivity Ratio and Well-Being Among Teachers. The Mediating Role of Work Engagement
P. Rusu, A. A. Colomeischi(2020)Frontiers in Psychology, 11, 1608
ルーマニアの教師1,335名で、ポジティブ感情の比率の高さがワーク・エンゲイジメントを介して心理的ウェルビーイングを高めることを示した。
要旨根拠:抄録
先行研究ではポジティブ感情とネガティブ感情の比(ポジティビティ比)が主観的ウェルビーイングやフラリッシングと関連するとされ、2.9という値がフラリッシングする人としない人を分ける臨界値として提案されてきたが(この臨界値には方法論的な批判もある)、教師を対象とした研究は限られていた。本研究は拡張‐形成理論とワーク・エンゲイジメントのモデル(Bakker and Demerouti, 2007)に基づき、ポジティビティ比がエンゲージメントを高め、それがウェルビーイングを高めると予測した。ルーマニアの教師1,335名(女性762名、男性573名)を対象に調査を行った。その結果、ワーク・エンゲイジメント(活力、献身、没頭)がポジティビティ比とウェルビーイング(自律性、環境制御、人格的成長、自己受容、他者との肯定的関係、人生の目的)の関係を媒介していた。ウェルビーイングの高い教師群のポジティビティ比の平均は2.84で、著者らはこれを臨界値2.9を支持するものと解釈した。教師向けの予防・介入プログラムでポジティブ感情に注目する重要性を示唆している。
研究のつながり
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- Psychological Well-being and Life Satisfaction
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