自然は心から追い出してくれる――自然との接触による反すう低減効果と、畏敬と気分の媒介的役割
Nature can get it out of your mind: The rumination reducing effects of contact with nature and the mediating role of awe and mood
S. Lopes, M. Lima, K. Silva(2020)Journal of Environmental Psychology, 71, 101489
都市公園での30分の散歩が反すうを減らし、畏敬と気分の改善がその効果を媒介することを示した。
要旨根拠:抄録
自然との接触は、都市に住む健康な人の反すう(=嫌なことを繰り返し考え続けること)を減らすことが知られている。本研究は、より短い自然接触で先行研究を再現できるか、また畏敬によって自己から注意がそれ、気分が回復することがこの関係を媒介するかを検討した。健康な参加者について、都市公園を30分歩く条件と、自然要素のない市街地を30分歩く条件が比較された。公園での散歩は反すうを有意に減らしたが、市街地の散歩は減らさなかった。公園条件ではネガティブな気分が減り、畏敬と外に向いた思考が増えた。媒介分析では自然接触の反すうへの直接効果はなく、散歩中の畏敬が大きいほどネガティブ感情が減り、それが反すうの低下につながっていた。畏敬とは無関係に気分の改善だけを介する経路も確認され、自然がもたらす心理的な恩恵を支持する結果となった。
研究のつながり
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