畏敬の散歩(Awe Walk)
週1回、周囲に驚きや畏敬を感じるよう意識して歩く散歩
幸せへの効果の大きさ
人生満足は8週介入で群間差なし(RCT、高齢者N=60)
PA上昇が主:散歩中および日常での向社会的ポジティブ感情(感謝・思いやり・喜び)が上昇し、日常の苦痛(distress)が低下;抑うつ・不安は変化なし
- ほかの幸福度指標
- 写真上の『小さな自己』の増大、笑顔の強度上昇;不安・抑うつは変化なし
- なぜ効くのか
- 畏敬による『小さな自己』感覚が自己焦点を減らし、向社会的感情と帰属感を高める
- 幸せの4因子
- ありがとうありのままに ありのままに(自己の小ささ・世界への開き)→ありがとう
こうすると更に効く
こつは散歩の『歩き方』ではなく『注意の向け方』で、周囲の大きさや細部、初めて気づくものに驚きや畏敬(自分より大きなものに触れた感覚)を感じるよう意識して歩きます。高齢者を対象にした8週間のRCTで、週1回の畏敬の散歩により散歩中も日常でも感謝・思いやり・喜びといった向社会的なポジティブ感情が上がり、日常の苦痛が下がりました(Sturm et al., 2022)。メカニズムは畏敬による『小さな自己』の感覚が自分への注目を減らし、つながり感を高めることなので、いつもと違う道や自然の多い場所、見上げる景色のある場所を選ぶと効きやすいと考えられます。週1回・15分程度から始められます。
気をつけること
RCTなので因果はある程度言えますが、高齢者N=60の1本のみで、効果はポジティブ感情側に限られ、人生満足・抑うつ・不安には差がありませんでした(確度C)。『散歩』と『自然接触』にはすでに根拠があり、本行はそこに注意の向け方を加えたもので、追加効果の大きさはまだ分かりません。『驚かなきゃ』と構えると逆に義務感になるので、気楽に眺める程度で十分です。落ち込みや不安が続くときは散歩で解決しようとせず専門家に相談してください。
最初の一歩
今週1回、いつもの散歩で『初めて気づくもの』を3つ探しながら歩いてみてください。空や木、建物を少し見上げるだけでも『小さな自己』の感覚は起こりやすいです。
主要な研究
- Big smile, small self: Awe walks promote prosocial positive emotions in older adults(Sturm et al., 2022, Emotion)
メモ:RCT1本(高齢者)のみ。効果はPA側に限られ、人生満足・抑うつには及ばず。既収載『散歩・ウォーキング』『自然接触』に『注意の向け方』を加えた介入
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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