幸せの名言集

マーティン・セリグマンの名言3選

米国の心理学者(1942-)。ポジティブ心理学の創始者

「本物の幸福は、自分の代表的な強みを見つけ、それを活かすことから生まれる」

— マーティン・セリグマン 『世界でひとつだけの幸せ』(2002)での趣旨

強みの発見と活用が持続的幸福の鍵

心理学では
この言葉は、ポジティブ心理学でいう「代表的強み」(その人らしさの核となる性格上の長所)を日々の行動で活かすことが、持続的な幸福の土台になるという考えである。Seligmanら(2005)はオンラインの無作為化比較実験で、参加者に自分の代表的強みを毎日新しいやり方で1週間使ってもらった。その結果、幸福感が高まり抑うつ症状が減る効果が数か月後まで続いた。またWoodら(2011)の縦断研究では、強みをよく使う人ほど、その後の活力や自尊心の向上と関連していた。強みを使う経験は「自分はやれる」という手応え(有能感)も育てる。仕事や家事の中で自分の得意を一つ意識して使ってみることが、確かな幸福への入り口になる。 参考:Seligmanら(2005)「Positive Psychology Progress: Empi…」/Woodら(2011)「Using personal and psychological s…」
「楽観主義は、学習することができる」

— マーティン・セリグマン 『オプティミストはなぜ成功するか(Learned Optimism)』(1991)

楽観は素質ではなく技術である

心理学では
セリグマンのいう楽観とは、生まれつきの性格ではなく「説明スタイル」(悪い出来事の原因を一時的・部分的と捉えるか、永続的・全般的と捉えるかという考え方の癖)である。この癖は、悲観的な思い込みに証拠を挙げて反論する練習で変えられる。Gillhamら(1995)は、この認知スキルを児童に教える介入研究を行い、2年後も対照群より抑うつ症状が少なく、説明スタイルも改善していたことを示した。Malouff & Schutte(2017)のメタ分析も、心理的介入が楽観性を高める効果を報告している。つまずいたときは「これはずっと続くのか、すべてに及ぶのか」と問い直す。それが楽観を育てる日々の練習になる。 参考:Gillhamら(1995)「Prevention of Depressive Symptoms …」 ↗/Malouff & Schutte(2017)「Can psychological interventions in…」 ↗
「ウェルビーイングは、ポジティブ感情・没頭・関係・意味・達成の5つの要素からなる(PERMA)」

— マーティン・セリグマン 『ポジティブ心理学の挑戦(Flourish)』(2011)

幸福は単一の感情ではなく複数の柱を持つ

心理学では
セリグマンの言葉は、ウェルビーイング(心身が満たされた良好な状態)を、快い感情に加えて、没頭(時間を忘れて打ち込む状態)、人間関係、意味、達成という複数の柱でとらえる多次元モデル(幸福をいくつもの側面の組み合わせと見る考え方)である。Butler & Kern(2016)は、世界各地の成人を対象にPERMAを測る尺度を作った。その結果、5つの要素を区別して測れることと、得点が高い人ほど生活満足度や健康状態がよいことが分かった。Ryff(1989)による成人の調査も、人生の目的や良好な対人関係が、快い感情とは別の幸福の側面であることを示した。日々の暮らしでは、5つのうち手薄な柱を見つけて少しずつ補うことが、偏りのない充実につながる。 参考:Butler & Kern(2016)「The PERMA-Profiler: A brief multid…」/Ryff(1989)「Happiness is everything, or is it?…」

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