幸せの名言集

エド・ディーナーの名言2選

米国の心理学者(1946-2021)。「Dr. Happiness」。主観的幸福感研究の父

「非常に幸福な人々に共通する唯一の外的条件は、豊かで満足のいく人間関係だった」

— エド・ディーナー Diener & Seligman (2002)「Very Happy People」

最も幸福な人々を分けたのは人間関係だった

心理学では
この名言は、良好な人間関係が幸福の「必要条件」(それがなければ成り立ちにくい条件)に近いことを示している。背景には、人は他者と安定した結びつきを求める根源的な欲求を持つとする所属欲求理論(つながりは基本的な動機だとする考え)がある(Baumeister & Leary(1995))。Diener & Seligman(2002)は大学生を対象に、幸福度が特に高い人と平均的な人、低い人を比較した。その結果、非常に幸福な人は共通して友人や家族、恋人との関係が良好で、一人で過ごす時間が短かった。ただし関係が良いだけで幸福が保証されるわけではなく、関係は土台にあたる。身近な人に感謝を言葉で伝え、ともに過ごす時間を意識して確保することが、幸福の土台を育てることにつながる。 参考:Diener & Seligman(2002)「Very Happy People」/Baumeister & Leary(1995)「The need to belong: Desire for int…」
「主観的幸福感とは、自分の人生に対する認知的評価と感情的反応からなる」

— エド・ディーナー Diener (1984) の主観的幸福感(SWB)の定義

幸福の科学的測定を可能にした操作的定義

心理学では
ディーナーの定義は、幸福を「人生満足度(人生全体をどう評価するかという認知的判断)」と、「快い感情が多く不快な感情が少ないこと」という感情面の両方からとらえるものであり、主観的幸福感(SWB)の三部構造として知られる。Lucasら(1996)は本人の回答と家族や友人による評定を突き合わせ、満足度と快・不快の感情がそれぞれ別の側面として測れることを示した。Kahneman & Deaton(2010)は米国の大規模調査で、収入は人生の評価とは高い水準まで関連し続ける一方、日々の感情との関連は途中で頭打ちになることを見いだした。幸福には「振り返って納得できるか」と「毎日が心地よいか」の二つの顔がある。自分の状態を点検するときは、両方に目を向けることが助けになる。 参考:Diener(1984)「Subjective Well-Being」/Lucasら(1996)「Discriminant validity of well-bein…」/Kahneman & Deaton(2010)「High income improves evaluation of…」

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