世界の主要ウェルビーイング研究

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高所得は人生評価を高めるが感情的ウェルビーイングは高めない

High income improves evaluation of life but not emotional well-being

D. Kahneman, A. Deaton(2010)Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 107(38), 16489–16493

ひとことで
所得と感情・人生評価

所得は人生評価と上がり続けるが、日々の感情的幸福は年収約7.5万ドルで頭打ちになることを示した。

要旨根拠:抄録

主観的ウェルビーイングには、日々の感情の質を表す「感情的ウェルビーイング」と、人生を振り返って評価する「人生評価」の二側面があると区別されつつあった。本研究はカーネマンとディートンが、米国で毎日1,000人に行われるギャラップ・ヘルスウェイズ調査の45万件以上の回答を用い、お金で幸福が買えるかを二側面別に検討した。その結果、所得と教育は人生評価とより強く関連し、健康、介護、孤独、喫煙は日々の感情をより強く予測した。所得の対数に対して人生評価は一貫して上昇したが、感情的ウェルビーイングは年収約7万5千ドルを超えるとそれ以上改善しなかった。また低所得は離婚や病気、孤独に伴う感情的苦痛を強めていた。高所得は生活満足を買えても日々の幸せは買えないことを示した代表的研究である。

関係メモ——この研究のその後

  • 論争W1163 Killingsworth(2021)が経験サンプリングで年収7.5万ドルを超えても感情的幸福が上がり続けることを示して矛盾を指摘し、W1246 Killingsworth, Kahneman & Mellers(2023)の敵対的共同研究で、頭打ちは最も不幸な約2割の層に限られ大半の人では所得とともに上がり続けると整理された
  • 後続・発展W1028 Jebb(2018)がギャラップ世界調査で地域別の飽和点を推定した
  • 先行・基盤W0263 Deaton(2008)が人生評価と所得の対数の直線的関係を示していた。

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

この論文が出てくる研究の系譜

研究のつながり

この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。

先行研究(この論文が引用している) 7本

後続研究(この論文を引用している) 15本

ほか 3 件

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https://doi.org/10.1073/pnas.1011492107
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DOI
10.1073/pnas.1011492107

文献表記(APA第7版)

Kahneman, D. J., & Deaton, A. (2010). High income improves evaluation of life but not emotional well-being. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 107(38), 16489–16493. https://doi.org/10.1073/pnas.1011492107

影響力の指標

著名度スコア
91.3 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 3,013(うち影響引用 131)・ OpenAlex 3,190
年あたり被引用
177.2
FWCI
94.7(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Psychological Well-being and Life Satisfaction
主要400の選定
専門家判断(古典・定番)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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