ウェルビーイング指標の弁別的妥当性
Discriminant validity of well-being measures.
Richard E. Lucas, E. Diener, E. Suh(1996)Journal of Personality and Social Psychology, 71(3), 616–628
生活満足、ポジティブ感情、ネガティブ感情、自尊感情、楽観性が互いに区別可能な別個の構成概念であることを示した。
要旨根拠:抄録
ウェルビーイングを構成する諸概念が、互いに独立した概念として測定できるのかを検証した研究である。多特性多方法行列分析(=複数の特性を複数の方法で測り、同じ特性同士の一致と異なる特性間の区別を確かめる手法)を3つのデータに適用した。研究1では生活満足、ポジティブ感情、ネガティブ感情、自尊感情、楽観性を4週間間隔で2回測定し、3人の他者評定も得た。研究2では2年間隔で測定し、研究3では各概念を2種類の尺度で測った。その結果、生活満足は感情とも楽観性・自尊感情とも区別でき、ポジティブ感情とネガティブ感情も区別でき、楽観性も特性的なネガティブ感情と区別できた。幸福の各側面を別々に測定・分析すべきという測定上の根拠を与えた。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展生活満足・ポジティブ感情・ネガティブ感情を別個に測る主観的幸福の三要素モデルを支える根拠となり、W0393 Diener(2013)が生活満足尺度の理論と妥当性を総括した
- 先行・基盤W0005 Diener(1985)のSWLSとW0002 Watson(1988)のPANASを用いて弁別性を検証した
- 後続・発展W0430 Neff(2009)がセルフ・コンパッションと自尊感情の区別を示すなど、近接概念を切り分ける研究の基盤となり、W2352 Zelenski(2008)も職務満足と主観的幸福感を区別して成績予測を比べる際に依拠した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0049 人生の意味尺度(MLQ):人生の意味の存在と探求の測定 Steger(2006) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 4,717
- W0089 主観的幸福感:幸福の科学と国民幸福指標の提案 Diener(2000) American Psychologist 主要400 被引用 3,789
- W0130 ウェルビーイングの最適化:2つの研究伝統の実証的な出会い Keyes(2002) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,299
- W0172 主観的幸福感の測定の発展 Kahneman(2006) The Journal of Economic Perspectives 主要400 被引用 2,538
- W0177 開かれた心が人生を築く:慈悲の瞑想によるポジティブ感情が重要な個人的資源を築く Fredrickson(2008) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,348
- W0223 失業中の心理的・身体的ウェルビーイング:メタ分析研究 McKee-Ryan(2005) Journal of Applied Psychology 主要400 被引用 2,165
- W0226 ポジティブ感情は健康に影響するか Pressman(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 2,157
- W0292 快楽の踏み車を超えて:ウェルビーイングの適応理論の改訂 Diener(2006) American Psychologist 主要400 被引用 1,854
- W0393 生活満足尺度の理論と妥当性 Diener(2013) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,304
- W0546 余暇と主観的幸福感:媒介要因としての心理的メカニズムのモデル Newman(2014) Journal of Happiness Studies 主要400 被引用 845
- W0149 人生満足尺度(SWLS)と生活満足という構成概念の展開 Pavot(2008) The Journal of Positive Psychology 被引用 2,399
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
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- 被引用数
- Semantic Scholar 1,907(うち影響引用 66)・ OpenAlex 1,301
- 年あたり被引用
- 61.5
- FWCI
- 5.9(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 3.7%
- 分野(OpenAlex)
- Health and Well-being Studies
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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