「私たちが人生に何を期待できるかではなく、人生が私たちに何を期待しているかが問題である」
— ヴィクトール・フランクル 『夜と霧』
「人生は私に何を与えてくれるのか」と問うのをやめ、「人生は私に何を求めているのか」へと問いを180度転回させる発想。どんな絶望的な状況にも、そこで自分にしか果たせない課題(意味)が待っている、と考える
- 心理学では
- フランクルのこの言葉は、意味を「人生から受け取るもの」ではなく「人生の求めに応えるもの」ととらえ直す発想であり、心理学では自己超越的な目的(自分を超えた誰かや何かの役に立とうとする目標)として研究されている。Yeagerら(2014)は高校生や大学生を対象とした実験で、「学ぶことが人や社会の役に立つ」と考える機会を設けると、退屈な課題にも粘り強く取り組めるようになることを示した。また、Hill & Turiano(2014)は米国の成人を長期にわたって追跡し、人生の目的を強く感じている人ほど、その後の死亡リスクが低いことを報告している。行き詰まったときこそ「いま自分に求められていることは何か」と問い直すことが、目の前の一歩を踏み出す力になる。 参考:Yeagerら(2014)「Boring but important: A self-trans…」 ↗/Hill & Turiano(2014)「Purpose in Life as a Predictor of …」 ↗