「冷暖自知 ── 水を飲んで、冷たいか温かいかは自分で知る」
— 禅語 『景徳伝灯録』ほか
本当の理解は、自分の体験からしか得られない
- 心理学では
- この禅語は、心理学でいう体験学習(経験を振り返り、自分なりの理解へと練り上げる学び方)の核心を突いている。Kolb(1984)は、学びを「具体的な体験→振り返り→概念化→試してみる」という循環としてとらえ、知識は聞いて受け取るものではなく、体験を通して自ら作り上げるものだと論じた。Freemanら(2014)は、大学の理系授業を比べた研究をメタ分析(多数の研究を統合する分析)し、講義を聞くだけの授業より、学生が自ら手を動かし考える能動的学習のほうが成績が高く、落第も少ないことを示した。気になることは評判だけで判断せず、まず小さく試し、その感触を自分の言葉で振り返ることが成長につながる。 参考:Kolb(1984)「Experiential Learning : Experience…」 ↗/Freemanら(2014)「Active learning increases student …」 ↗