感謝傾向:概念的・実証的な全体像
The grateful disposition: a conceptual and empirical topography.
M. McCullough, Robert A Emmons, Jo-Ann Tsang(2002)Journal of Personality and Social Psychology, 82(1), 112–127
感謝しやすい性格傾向がポジティブ感情、ウェルビーイング、向社会性と関連し、嫉妬や物質主義と負に関連することを示し、感謝尺度を開発した。
要旨根拠:抄録
感謝を感じやすい個人差(感謝傾向)が、どのような心理的特徴と結びつくかを4つの研究で調べた。研究1では、本人と周囲の人による感謝傾向の評定が、ポジティブ感情とウェルビーイング、向社会的行動と特性、宗教性・スピリチュアリティと関連した。研究2は大規模な非学生サンプルで同じ結果を再現した。研究3でも同様の結果が得られ、感謝傾向は嫉妬や物質主義的態度と負に関連した。研究4では、外向性・神経症傾向・協調性を統制してもこれらの関連が残った。あわせて、一因子で良好な心理測定特性を持つ感謝尺度(GQ-6)の開発も報告され、感謝研究の標準的な測定道具となった。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展同じ研究グループのW0095 Emmons & McCullough(2003)が感謝の介入実験へ進み、W1079 Wood(2009)は感謝特性がビッグファイブを統制してもウェルビーイングを予測することを示し、W0192 Wood(2010)が感謝研究を総説した
- GQ-6はW0577 Watkins(2003)のGRATと並ぶ感謝特性の代表的尺度として用いられている。
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0095 恵みを数えるか重荷を数えるか:日常生活における感謝と主観的幸福感の実験的検討 Emmons(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,378
- W0192 感謝とウェルビーイング:レビューと理論的統合 Wood(2010) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,979
- W0261 PERMAプロファイラー:フラリッシングを多次元で測る短縮尺度 Butler(2016) International Journal of Wellbeing 主要400 被引用 1,289
- W0427 本来的なパーソナリティ:理論的・実証的な概念化と本来感尺度の開発 Wood(2008) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 1,186
- W0984 性的虐待被害者の否定的感情の軽減における感謝介入の有効性 Hamka(2023) Psikohumaniora: Jurnal Penelitian Psikologi 主要400 被引用 331
- W1079 感謝はBig Fiveの下位側面を超えて心理的ウェルビーイングを予測する Wood(2009) Personality and Individual Differences 主要400 被引用 455
- W0577 感謝と幸福——感謝の尺度の開発と主観的幸福感との関係 Watkins(2003) Social Behavior and Personality An International Journal 被引用 1,021
- W0598 ポジティブ感情をいかに高め維持するか——感謝の表明と最高の未来の自分を思い描くことの効果 Sheldon(2006) The Journal of Positive Psychology 被引用 956
- W0656 社会的支援、ストレス、抑うつの発達における感謝の役割——2つの縦断研究 Wood(2008) Journal of Research in Personality 被引用 819
- W0669 自己超越的感情とその社会的機能:思いやり・感謝・畏敬は向社会性を通じて私たちを他者と結びつける Stellar(2017) Emotion Review 被引用 592
- W0768 感謝と向社会的行動 Bartlett(2006) Psychological Science 被引用 1,165
- W0869 中間的な感情領域における感謝——感謝の気分と個人差および日々の感情経験との結びつき McCullough(2004) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 636
ほか 3 件
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/0022-3514.82.1.112
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1037/0022-3514.82.1.112
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 91.4 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 3,129(うち影響引用 512)・ OpenAlex 2,883
- 年あたり被引用
- 125.2
- FWCI
- 11.9(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 1.2%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 概念枠(B05 感謝の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく松下幸之助
- 名言集感謝は教養の果実である。粗野な人々の間には見られないサミュエル・ジョンソン
- 幸せに効くこと感謝(特性)感謝は「良い出来事に気づく力」で、ほぼ性格として測れる
- 発達マップありがとう因子5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 幸せに効くこと特性妬み(Dispositional Envy)妬みの習慣は、感謝の入口をふさいでしまう
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
- 調査・報告書従業員のウェルビーイング、生産性、企業業績――エビデンスと事例(世界幸福・ウェルビーイング政策報告2019 第5章)従業員の満足度と生産性・顧客ロイヤルティ・離職・利益の関係を、339研究のメタ分析で示した章。
- 禅語百選和顔愛語和やかな顔と、慈しみのある言葉。何も持たなくても、誰にでもできる最も身近な布施。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →