ウェルビーイングの調査・報告書

国際比較調査毎年データ:公開

ユーロバロメーター(標準ユーロバロメーター)の生活満足度

Standard Eurobarometer (life satisfaction question)(EB)

欧州委員会(コミュニケーション総局)。データの保存・公開はGESIS(ドイツ・ライプニッツ社会科学研究所)

EUの世論調査で、1973年から同じ形の問いで生活満足度を尋ね続けている。半世紀の推移が分かる。
方法
横断調査
頻度・期間
毎年(1973年〜2026年)
幸福の測り方
生活満足度(「全体として、あなたは自分の送っている生活に、とても満足/まあ満足/あまり満足していない/まったく満足していない」の4段階)
データの入手
公開 gesis.org/en/eurobarometer-data-service/… ↗

どんな調査か

ユーロバロメーター(Eurobarometer)は、欧州委員会(コミュニケーション総局)が行う世論調査である。中心となる標準ユーロバロメーター(Standard Eurobarometer)は、EUへの信頼や政策の優先順位などと並んで、回答者に自分の生活への満足度を尋ねている。生活満足度を初めて調べたのは1973年で、標準ユーロバロメーターの最初の発表は1974年である。同じ形の問いを半世紀にわたって続けているため、欧州の生活満足度を長期にわたって追えることが最大の特徴である。調査データはGESIS(ドイツ・ライプニッツ社会科学研究所)が保存し、研究者向けに公開している。

何をどう測っているか

生活満足度は「全体として、あなたは自分の送っている生活に、とても満足/まあ満足/あまり満足していない/まったく満足していない」という4段階の問いで測る。0〜10の目盛りで答える形式ではなく、言葉で表した4つの選択肢から1つを選ぶ形式である。集計では「とても満足」と「まあ満足」を合わせた割合を「生活に満足している人の割合」として示す。調査は毎年行う横断調査であり、そのたびに別の人々に尋ねる。同じ人を追い続ける形式ではない。1回の調査は複数の設問ブロックで構成される。毎回尋ねる定番の継続設問のほかに、その時々の政策課題についての設問が加わる。データには「EB 102.2」「EB 103.3」のような回番号と、GESISのデータ番号(例:ZA8905)が付く。

これまでの歩み

生活満足度の問いは1973年に始まり、標準ユーロバロメーターは1974年に最初の発表を行った。欧州委員会によると、生活に満足している人の割合は1973年の79%から2024年の86%へ上がった。この間、2011〜2014年の経済危機と2021年3月のコロナ禍の時期には満足の割合が落ち込んだ。2021年ごろからは、設問の言い回しが一部変わり「日々の生活」という表現が使われている。2024年10月10日〜11月5日に実施したEB 102.2(データ番号ZA8905)は、定番の継続設問に加えて、欧州人の優先課題、欧州市民権、ウクライナ戦争へのEUの対応、メディア利用、EU予算を扱った。このデータは、同時期の特別ユーロバロメーターEB 102.1(ZA8904)とともに、2026年3月18日付で事前公開版(v1.0.0)としてGESISから公開された。2025年3月26日〜4月22日に実施したEB 103.3も、継続設問に加えて、優先課題とEU予算、欧州市民権、ウクライナ戦争へのEUの対応を柱としている。最新回のEB 104.1は2025年10〜11月に実施された。

分かってきたこと

生活に満足している人の割合は長期的に上がった

欧州委員会によると、生活に満足している人の割合は1973年の79%から2024年の86%へ上がった。約半世紀で7ポイントの上昇である。ただし、この割合は「とても満足」と「まあ満足」の合計である。もともと高い水準にあり、差が出にくい指標であることも押さえておく必要がある。

危機の時期には満足度が落ち込んだ

欧州委員会は、2011〜2014年の経済危機の時期に、生活に満足している人の割合が落ち込んだとしている。2021年3月のコロナ禍の時期にも同じように低下した。長期的には上昇していても、社会全体を揺るがす出来事の時期には数字に表れる。半世紀の時系列があることで、こうした動きを確かめられる。

同じ問いを続けてきたことが最大の価値である

ユーロバロメーターは、同じ形の生活満足度の問いを1973年から尋ね続けている。そのため、欧州の人々の生活満足度を長期にわたって比べられる。一方で、2021年ごろには言い回しが一部変わっている。長期の比較が完全に同じ条件で行われているわけではない。

生活満足度は幅広い政策テーマと並べて尋ねられている

標準ユーロバロメーターの近年の回は、定番の継続設問に加えて、その時々のテーマを扱っている。具体的には、欧州人の優先課題、欧州市民権、ウクライナ戦争へのEUの対応、メディア利用、EU予算などである。生活満足度は、こうしたEU政策への意識と同じ調査の中で尋ねられている。

各年版(3)

  • 2025 標準ユーロバロメーター104(EB 104.1、2025年10〜11月。GESISの研究ページ) ↗
  • 2025 標準ユーロバロメーター103(EB 103.3、2025年3月26日〜4月22日。GESISの公開告知) この号を読む → この号は、欧州委員会の世論調査「標準ユーロバロメーター」第103回のうち、2025年3〜4月に実施されたEB 103.3の調査データが、GESIS(ドイツ・ライプニッツ社会科学研究所)から公開されたことを伝える告知である。今回の元資料はデータ公開の告知ページだけで、生活満足度の集計結果は載っていない。告知から読み取れるのは、実施機関、調査期間、データの識別番号と、4つの設問ブロックの構成である。中身の柱は、定番の継続設問に加えて、欧州の人々の優先課題とEU予算、欧州市民権、ウクライナ戦争へのEUの対応である。
  • 2024 標準ユーロバロメーター102(EB 102.2、2024年10月10日〜11月5日。GESISの公開告知) この号を読む → この号は、欧州委員会の標準ユーロバロメーター(Standard Eurobarometer、EUが定期的に行う市民意識調査)第102.2回のデータ公開を伝える、GESIS(ドイツ・ライプニッツ社会科学研究所)の告知である。いちばんの話題は、2024年10月10日〜11月5日に実施されたEB 102.2(データ番号ZA8905)と、同時期の特別ユーロバロメーターEB 102.1(ZA8904)が、2026年3月18日付で事前公開版(v1.0.0)としてリリースされたことである。EB 102.2は定番の継続質問のほか、欧州人の優先課題、欧州市民権、ウクライナ戦争へのEUの対応、メディア利用、EU予算を扱う。ただし元資料はデータ公開の告知であり、生活満足度の集計結果や数値は載っていない。

どう読む・どう使う

欧州の生活満足度が長期的にどう動いてきたかを知る資料として使える。経済危機やコロナ禍など、大きな出来事の時期に満足度がどう変わったかをたどる手がかりにもなる。研究者はGESISから個票データを入手でき、回番号とデータ番号(例:EB 102.2=ZA8905)を手がかりに目的の回を探せる。同じ調査にはEUへの信頼や政策の優先順位の設問も含まれる。そのため、生活満足度とこれらの意識を並べて見ることもできる。

読むときの注意

日本はこの調査に参加していないため、日本との比較には使えない。生活満足度は4段階の問いで、満足の割合は「とても満足」と「まあ満足」の合計である。このため差が出にくく、0〜10の目盛りで測る生活満足度とは比べられない。また、EUの加盟国が増えるたびに対象国が変わってきた。EU全体の平均の推移には国の入れ替わりの影響が混じるうえ、2021年ごろには設問の言い回しも一部変わっている。なお、今回参照した2024年版・2025年版の元資料はGESISのデータ公開告知であり、生活満足度の集計結果は載っていない。

確認日:2026-10-07。URL・数字は公式の資料で確かめたものです。解説は、公式ページと報告書本文に書かれていることだけをもとにAIが書き、数字が元資料にあることを照合しています。

つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの

内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →

あわせて読む 世界の主要ウェルビーイング研究 → 調査の数字の背景にある研究を。幸せの研究の著名論文2,358本を、要旨・研究の系譜・28の概念で。 最新の論文は 世界の最新ウェルビーイング研究 → AIが毎日集める最新の論文データベース。調査を使った新しい研究もここに。
URL・数字は公式の資料で確かめたものだけを載せ、各ページに確認日を添えています。順位や割合は版によって変わるので、引用するときは各版の公式資料をご確認ください。調べものと記入はAI(Claude)を活用し、はぴテックが確認しました。 調査・報告書の一覧(Excel)
© 株式会社はぴテック