幸福↑ 幸せを高める 確度Aメタ分析あり
一人当たりGDP/国の豊かさ
国レベルの所得と生活評価の対数線形の正相関
国が豊かになるほど生活評価は高い、ただし効くのは「評価」で「感情」ではない
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
◎強い正横断・国間で強い正(対数)
感情のバランス(PANAS)
○正PA弱め(生活評価>感情)
- ほかの幸福度指標
- Cantril ladder(生活評価)
- なぜ効くのか
- 物質的充足・公共財(相対性・順応で時系列は減衰)
- 幸せの4因子
- なんとかなる なんとかなる
こうすると更に効く
国レベルの所得と生活評価の関係は対数線形、つまり所得が2倍になるごとに同じだけ上がる形で、横断・国間ではとても頑健です(Stevenson & Wolfers, 2008)。個人としての活かし方は、物質的充足や公共財(医療・インフラ・安全)がもたらす「なんとかなる」感を当たり前と思わず、自分の生活の土台として意識すること。豊かさが効くのは生活評価で、日々の感情には効きにくいので、感情面は人間関係や活動で別途手当てするのがコツという感じでしょうか。
気をつけること
国間の横断比較は極めて頑健ですが、同じ国の経済成長が時間とともに幸福を押し上げるかは論争中です(Easterlin, 1974/2010)。相対比較や順応(慣れ)で時系列の効果は減衰します。豊かさと民主主義や健康など第三の要因が絡み合っていて、所得だけの効果と言い切れません。個人レベルで「もっと稼げば幸せ」と単純化するのは危険です。
最初の一歩
自分が当たり前に使っている公共財(水道、医療、治安)を3つ書き出してみる。生活評価の土台が見えると「なんとかなる」感が少し増します。
主要な研究
- Economic Growth and Subjective Well-Being(Stevenson & Wolfers, 2008)
- Easterlin(1974/2010)
メモ:横断は極めて頑健(A)。時系列因果は論争。評価に効き感情に効きにくい非対称
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「経済・格差」の項目
幸福↑ A 主観的社会階層 「自分はどのあたりか」の感覚は、実際の収入より幸福に効く 幸福↓ B インフレ率 物価高は国民の満足を下げる、ただし失業ほどではない 幸福↓ B マクロ失業率(地域・国の文脈) 自分が働いていても、周りの失業率が高いと満足は下がる 混在 B 所得格差 格差と幸福の関係は、平均するとじつは意外に小さいみたいです 幸福↓ B マクロ経済危機・不況 金融危機や不況は、国民の心の健康をかなり確実に悪化させます 混在 A 社会的流動性 上に移動しても下に移動しても、心にはコストがあるみたいです 幸福↓ A 貧困率(地域) 地域の貧困率が下がると、住民の幸福度は本当に上がるみたいです 混在 B 経済成長率 国が豊かになっても、格差が広がれば幸せは増えない
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究所得・健康・ウェルビーイングの世界比較:ギャラップ世界調査からのエビデンスDeaton(2008)・国の平均生活満足度は一人当たり所得の対数と強く関連し、豊かな国でもその関係が続くことを示した。
- 主要研究国富論再訪:所得と生活の質Diener(1995)・国の所得水準が生活の質のさまざまな指標とどの程度関連するかを多数の国のデータで検討した。
- 発達マップ人生の豊かさ5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
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