ブロック 3-7
3-7. 組織のライフサイクル
5つの母語で書き分けた比較(4行)。行をひらくと、道具主義(レッド)〜自己変容(ティール)の聞こえ方が並びます。
道具主義(レッド)環境順応(アンバー)自己主導(オレンジ)相互発達(グリーン)自己変容(ティール)
各セルは、その段階の“母語”での現れ方です。はたらきかけは本人の段階の言葉で渡すのが原則で、上の段階のやり方をそのまま持ち込むと届きにくくなります。「捉え方」の行と「高め方」の行はセットで読めます。
▍各色の会社が、その局面でどうなるか
創業ステージ×段階組織
道具主義(レッド)
ワンマン腕力創業。ボスの営業力と胆力で押し切る。実は多くの創業がここから始まる(創業期にはレッドの突破力が機能的に必要)
環境順応(アンバー)
家業・のれん分け型の創業。先代の型と信用を受け継いで始める
自己主導(オレンジ)
スタートアップの標準形。成長目標、資金調達、EXIT戦略。ビジネスモデルと市場攻略で立ち上げる
相互発達(グリーン)
ソーシャルベンチャー・理念先行の創業。共感で仲間が集まる。影は収益化の遅れ(想いはあるが稼げない)
自己変容(ティール)
存在目的駆動の創業(ビュートゾルフ型)。最初から自主経営を設計に組み込む。創業の熱とは、実はどの色の会社でも一時的にティール的(目的と一体感)である
| 道具主義(レッド) | 環境順応(アンバー) | 自己主導(オレンジ) | 相互発達(グリーン) | 自己変容(ティール) |
|---|---|---|---|---|
| ワンマン腕力創業。ボスの営業力と胆力で押し切る。実は多くの創業がここから始まる(創業期にはレッドの突破力が機能的に必要) | 家業・のれん分け型の創業。先代の型と信用を受け継いで始める | スタートアップの標準形。成長目標、資金調達、EXIT戦略。ビジネスモデルと市場攻略で立ち上げる | ソーシャルベンチャー・理念先行の創業。共感で仲間が集まる。影は収益化の遅れ(想いはあるが稼げない) | 存在目的駆動の創業(ビュートゾルフ型)。最初から自主経営を設計に組み込む。創業の熱とは、実はどの色の会社でも一時的にティール的(目的と一体感)である |
組織のライフサイクル論(Quinn & Cameron:創業→拡大化→公式化→最適化/Greinerの成長段階)との掛け合わせ。大前提:ライフサイクル(年齢と規模の軸)と発達段階(意味構築の軸)は別物で、若い会社=低い段階ではない。ただし各局面が特定の段階の能力を機能的に要請する
拡大化ステージ×段階組織
道具主義(レッド)
子分の増殖と、縄張り争いの内紛。ボスの目が届かなくなった瞬間に統制が崩れる
環境順応(アンバー)
家族の大きな家へ。番頭・古参による中間統治、忠誠と年功の序列化。「創業メンバーの神話」が作られる時期
自己主導(オレンジ)
採用と仕組みによるスケール。マネジャー階層の導入、営業の型化、成長KPI。Greinerの言う「自律性の危機」(創業者が手放せない)をここで越える必要がある
相互発達(グリーン)
文化の希釈への恐れが最大化する。カルチャーフィット採用への傾斜、「昔は全員の顔が見えた」という喪失感
自己変容(ティール)
細胞分裂型の拡大(チームが一定規模で分かれて増える。ビュートゾルフは12人前後のチーム増殖で1万人へ)。大きな一つではなく、小さなたくさんへ
| 道具主義(レッド) | 環境順応(アンバー) | 自己主導(オレンジ) | 相互発達(グリーン) | 自己変容(ティール) |
|---|---|---|---|---|
| 子分の増殖と、縄張り争いの内紛。ボスの目が届かなくなった瞬間に統制が崩れる | 家族の大きな家へ。番頭・古参による中間統治、忠誠と年功の序列化。「創業メンバーの神話」が作られる時期 | 採用と仕組みによるスケール。マネジャー階層の導入、営業の型化、成長KPI。Greinerの言う「自律性の危機」(創業者が手放せない)をここで越える必要がある | 文化の希釈への恐れが最大化する。カルチャーフィット採用への傾斜、「昔は全員の顔が見えた」という喪失感 | 細胞分裂型の拡大(チームが一定規模で分かれて増える。ビュートゾルフは12人前後のチーム増殖で1万人へ)。大きな一つではなく、小さなたくさんへ |
拡大期の本質的危機は属人性の限界(カリスマのボトルネック)。ここで「制度を入れるか、熱を保つか」という偽の二択に悩むが、実際の問いは「どの段階の制度を入れるか」
公式化ステージ×段階組織
道具主義(レッド)
公式化できずに頭打ちになるか、脱法的に回し続けて破綻する
環境順応(アンバー)
規程・稟議・職位の重厚化(アンバーの本領)。安定するが、創業の熱がここで死にやすい
自己主導(オレンジ)
等級制度・KPI・予算管理の導入(日本企業の標準ルート)。「うちも普通の会社になった」という古参の離脱が起きる時期
相互発達(グリーン)
理念とバリューの明文化、行動指針への落とし込み。ただし公式化の痛み(自由の喪失感)が最も強く出る色で、「管理が増えた」という反発と官僚化のジレンマに悩む
自己変容(ティール)
階層ではなく「別の構造」を明文化する(助言プロセス、対立解消、情報公開のルール)。公式化=官僚化ではなく、自由を支える器の設計として行う
| 道具主義(レッド) | 環境順応(アンバー) | 自己主導(オレンジ) | 相互発達(グリーン) | 自己変容(ティール) |
|---|---|---|---|---|
| 公式化できずに頭打ちになるか、脱法的に回し続けて破綻する | 規程・稟議・職位の重厚化(アンバーの本領)。安定するが、創業の熱がここで死にやすい | 等級制度・KPI・予算管理の導入(日本企業の標準ルート)。「うちも普通の会社になった」という古参の離脱が起きる時期 | 理念とバリューの明文化、行動指針への落とし込み。ただし公式化の痛み(自由の喪失感)が最も強く出る色で、「管理が増えた」という反発と官僚化のジレンマに悩む | 階層ではなく「別の構造」を明文化する(助言プロセス、対立解消、情報公開のルール)。公式化=官僚化ではなく、自由を支える器の設計として行う |
公式化は「カリスマの日常化」(ウェーバー)の企業版:創業の熱(ティール的な目的と一体感)を、世代を超えて保存するために制度という容れ物に移す作業。宗教団体の行と同型。問題は制度化そのものではなく、目的が制度に置き換わってしまうこと(手段の目的化)
最適化ステージ×段階組織
道具主義(レッド)
(通常ここまで到達できない)
環境順応(アンバー)
前例の完成と硬直。効率は高いが環境変化に極めて脆く、「成功体験の牢獄」に入る
自己主導(オレンジ)
効率と洗練の極み。同時にイノベーションのジレンマに直面し、両利きの経営(深化と探索)が課題になる。多くの大企業の現在地
相互発達(グリーン)
成熟した文化と働きやすさ。ただし挑戦の摩耗(ぬるま湯化)のリスクが最大化し、再活性化には「決める」意思が要る
自己変容(ティール)
最適化が終点ではなく常態になる。存在目的の進化に合わせて事業と組織を組み替え続ける(常に進化する目的)。老化ではなく新陳代謝
| 道具主義(レッド) | 環境順応(アンバー) | 自己主導(オレンジ) | 相互発達(グリーン) | 自己変容(ティール) |
|---|---|---|---|---|
| (通常ここまで到達できない) | 前例の完成と硬直。効率は高いが環境変化に極めて脆く、「成功体験の牢獄」に入る | 効率と洗練の極み。同時にイノベーションのジレンマに直面し、両利きの経営(深化と探索)が課題になる。多くの大企業の現在地 | 成熟した文化と働きやすさ。ただし挑戦の摩耗(ぬるま湯化)のリスクが最大化し、再活性化には「決める」意思が要る | 最適化が終点ではなく常態になる。存在目的の進化に合わせて事業と組織を組み替え続ける(常に進化する目的)。老化ではなく新陳代謝 |
最適化ステージの分岐が組織の寿命を決める:硬直して衰退するか、次の段階の要素を接ぎ木して再活性化するか。Greinerの危機の連鎖(統率→自律→統制→形式主義の危機)は、「危機のたびに次の段階の制度を輸入してきた歴史」として読み直せる
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