歩行時間,睡眠時間,生きがいと高齢者の生命予後の関連に関するコホート研究
Relationships between Walking Hours, Sleeping Hours, Meaningfulness of Life (Ikigai) and Mortality in the Elderly
関 奈緒(2001)日本衛生学雑誌, 56(2), 535–540
農村の高齢者を約7年半追跡し、1日1時間以上の歩行、7時間以上の睡眠、生きがいが死亡リスクを下げることを示した。
要旨根拠:抄録
高齢者の長寿に影響する生活習慣要因を明らかにするため、地域住民を対象とした前向きコホート研究(=ある時点の状態を調べ、その後の経過を追跡する研究)を行った。対象は日本の農村地域に住む60〜74歳の男性440名、女性625名であった。1990年7月に年齢、性別、既往歴、1日の歩行時間と睡眠時間、飲酒、喫煙歴、生きがいの有無を調べ、1997年12月末までの90か月間追跡したところ、123名が死亡した。年齢・性別・既往歴を調整したCoxの比例ハザードモデル(=死亡までの時間に影響する要因を分析する方法)では、1日1時間以上の歩行(ハザード比0.63)と生きがいがあること(同0.66)が、それぞれ独立して全死亡リスクを下げていた。睡眠は1日7時間が境目で、7時間以上の睡眠も死亡リスクの低下と関連していた(同0.49)。生きがいをもつことが、運動や睡眠と並んで高齢者の長寿に重要であることが示唆される。
関係メモ——この研究のその後
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