児童の内発的動機づけと学習に及ぼす評価構造の効果
THE EFFECTS OF EVALUATION STRUCTURE ON CHILDREN'S INTRINSIC MOTIVATION AND LEARNIN
鹿毛 雅治、並木 博(1990)教育心理学研究, 38(1), 36–45
他者と比べる相対評価より到達基準による絶対評価の方が、児童の内発的動機づけを高めることを示した。
要旨根拠:抄録
教師が子どもをどう評価するかという評価構造が、児童の内発的動機づけ(=学ぶこと自体の楽しさから生まれる意欲)と学習に与える影響を実験的に検討した研究である。小学6年生の3学級を、相対評価(=集団内の順位で評価)、到達度評価(=決められた基準への到達で評価)、自己評価の3条件に無作為に割り当てた。児童はプログラム学習用のシートで学び、テスト結果に基づいて条件ごとのフィードバックを受けた。行動指標と質問紙による内発的動機づけの測度を比較した結果、到達度評価群は相対評価群より内発的動機づけが高かった。また相対評価群では到達度評価群に比べて圧力感が強く感じられていた。有能感については知能と評価条件の交互作用(ATI、=学習者の特性によって効果的な指導法が異なる現象)がみられた。他者との比較を強調しない評価が学ぶ意欲を守ることを示唆している。
研究のつながり
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