大学生活におけるソーシャル・キャピタルと主観的ウェルビーイングの関連
Social capital is associated with students’ subjective well-being in 1st year university life
芳賀 道匡、高野 慶輔、羽生 和紀、西河 正行、坂本 真士(2016)心理学研究, 87(3), 273–283
大学レベルと学生個人レベルのソーシャル・キャピタルが、1年生の抑うつや学校満足、人生満足と関連することを示した。
要旨根拠:抄録
本研究は、大学のソーシャル・キャピタル(=人々のつながりや信頼がもたらす資源)と学生が主観的に感じるソーシャル・キャピタルが、抑うつ、学校満足、人生満足を含む大学1年生の主観的ウェルビーイングをどう予測するかを検討した。全国38大学の学生2021名の横断データに、マルチレベル構造方程式モデリング(=大学と個人の二つの水準を同時に扱う統計手法)を適用した。大学レベルでは、仲間とのつながりが抑うつと、クラスメイトとのつながりが人生満足と、教員とのつながりが学校満足と関連した。個人レベルでは、仲間、クラスメイト、教員とのつながりの実感がいずれもウェルビーイングの全側面と関連した。大学における人間関係づくりが学生の幸福の土台となることを示す研究である。
研究のつながり
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