自分らしくある感覚(本来感)とストレス反応、およびその対処行動との関係
The relationships of sense of authenticity with stress-responses and stress-copings
伊藤 正哉、小玉 正博(2005)健康心理学研究, 18(1), 24–34
自分らしくある感覚(本来感)が抑うつ・不安などのストレス反応を低め、対処とストレス反応の関係を部分的に媒介することを示した。
要旨根拠:抄録
本来感(=自分が自分らしくあると感じる感覚)は、ウェルビーイングに関わる重要な要因と考えられる。本研究は本来感尺度(SOAS)の信頼性と妥当性を確認し、本来感がストレス反応とストレス対処に及ぼす影響を検討した。大学生280名が本来感尺度、自我同一性尺度、ストレス反応尺度、ストレス対処尺度に回答した。本来感尺度は十分な信頼性をもち、確証的因子分析でも高い適合度を示した。構造方程式モデリングの結果、本来感は抑うつ・不安感情、身体反応、無力的認知を低減したが、自我同一性は無力的認知のみを低減した。さらに対処がストレス反応に与える効果の一部は本来感を介しており、本来感が人間のウェルビーイングの重要な要因であることが示唆された。
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