社会的スキルおよび共感反応の指向性からみた大学生のウェルビーイング
Undergraduates’ well-being from the perspective of social skills and empathic orientation
鈴木 有美、木野 和代(2015)実験社会心理学研究, 54(2), 125–133
他者指向的に共感し、自己指向的に共感せず、社会的スキルが高い大学生ほどウェルビーイングが良好であることを示した。
要旨根拠:抄録
ウェルビーイングの検討において共感性を考慮する重要性に着目し、共感反応の他者指向性(=相手の気持ちに寄り添う共感)と自己指向性(=相手の苦痛で自分が動揺する共感)の違いによるウェルビーイングの差を検討した。大学生210名を対象に相関分析を行ったところ、他者指向的な共感反応傾向と社会的スキルが高い者ほど日常生活や対人関係に満足していた。一方、自己指向的な共感反応傾向が高く社会的スキルの低い者ほどディストレス(=心理的な苦痛)が多かった。4クラスタに分けて比較すると、他者指向的共感が高く、自己指向的共感が低く、社会的スキルの高い群のウェルビーイングが最も良好であった。社会的スキルだけでなく、共感の向け方がウェルビーイングの維持に重要であることが示された。
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