大学病院の看護師の職業的アイデンティティとバーンアウト
Relationship Between Professional Identity and Burnout Among Nurses Working for University Hospitals
塩見 直子、鈴木 英子、松谷 弘子、加古 幸子(2021)日本健康医学会雑誌, 30(2) 205
大学病院の看護師1452名の分析から、職業的アイデンティティが高いほどバーンアウトしにくいことを示した。
要旨根拠:抄録
看護師のバーンアウト(=仕事による燃え尽き状態)は離職や医療の質低下につながるため、その予防要因の解明が求められている。本研究は関東圏の大学病院4施設の看護師を対象に、バーンアウト尺度(MBI-HSS)、看護師の職業的アイデンティティ尺度、組織コミットメント(=組織への愛着や結びつき)尺度を用いた無記名調査を行い、1452名を分析した。重回帰分析の結果、職業的アイデンティティが高いほどバーンアウト得点が低かった。職業的アイデンティティの高い人は、年齢や経験年数が高く、病院のキャリア支援や給与などを肯定的に評価し、組織コミットメントが高く、離職意向が少ない傾向があった。こうした特徴を参考にした人材育成が、看護師のバーンアウト予防につながると考えられる。
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