主観的幸福感研究の動向
Recent Research Trend of Subjective Well-Being Studies
石井 留美(1997)コミュニティ心理学研究, 1(1) 94
主観的幸福感研究を概観し、感情と人生満足の2成分構造やボトムアップ・トップダウン理論を整理して日本での研究の必要性を示した。
要旨根拠:抄録
主観的幸福感(SWB=生活の質を本人の主観から評価したもの)は1970年代以降主に欧米で研究が蓄積されてきた。本論文はSWBに関する文献を広くレビューした。その結果、SWBはポジティブ感情・ネガティブ感情という感情成分と、認知的成分である人生満足感から構成され、両感情は独立しているため双方を測る必要があることが整理された。SWBは人口統計学的変数、社会関係、仕事、健康、性格などと強く相関するが因果関係の特定は難しく、ボトムアップ理論とトップダウン理論(=生活領域の満足が全体を作るか、性格など全体的傾向が各領域の評価を左右するか)が存在する。日本では老年学以外の研究が少なく、生活の質向上のために理論と実証の両面で研究を進める必要があると提言した。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤一覧外:Diener (1984)の主観的幸福感レビューを中心に、感情と人生満足の2成分構造やボトムアップ・トップダウン理論を紹介した
- 後続・発展日本での主観的幸福感の測定はJ047 島井(2004)の日本版SHSやJ007 伊藤(2003)の主観的幸福感尺度などへ展開した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
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