対人援助職版やりがい尺度の作成
Development of the "yarigai" Scale for human service workers
近藤 孝司(2025)心理学研究, 96(5), 323–332
医療・福祉・教育の対人援助職のやりがいを5因子28項目で測る尺度を作成し、信頼性と妥当性を確認した。
要旨根拠:抄録
日本語の「やりがい」は仕事の意欲や満足を支える重要な概念だが、対人援助職に特化した測定尺度はなかった。本研究は、医療・福祉・教育分野の対人援助職のやりがいを測る尺度を作成し、信頼性と妥当性を検証した。研究1では759名の自由記述から39項目の暫定尺度を作成し、研究2では1,999名へのオンライン調査で因子構造を検討した。因子分析の結果、「利用者の成長と好転」「感謝と信頼」「円滑な連携」「専門職としての成長」「職場での肯定的評価」の5因子28項目が確認された。再検査信頼性(=時間をおいて測っても結果が安定しているか)は有意で、ワーク・エンゲイジメント(=仕事への熱意・没頭・活力)、仕事の有意味感、適性の活用度、離職意図との相関も確認された。対人援助職のやりがいを支える多面的な要素を把握する道具として活用が期待される。
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