運動に対する基本的心理欲求と運動経験との関連
Relationship between Basic Psychological Needs for Exercise and Exercise Experience
堀井 大輔、杉山 佳生、金田 啓稔(2022)スポーツ産業学研究, 32(2), 2_217–2_228
運動場面の有能感・関係性・自律性を測る尺度を作成し、性別・年齢差と友人や部活動経験との関連を示した。
要旨根拠:抄録
自己決定理論に基づけば、運動の継続には有能感・関係性・自律性という基本的心理欲求の充足が重要とされる。本研究は、運動に対する3つの基本的心理欲求を測る尺度を作成し、それぞれと関連する運動経験を明らかにすることを目的とした。18〜70歳の成人549名(男性272名、女性277名)を対象に調査を行った。確認的因子分析で3因子モデルの適合は良好で、信頼性係数(α)は有能感0.95、関係性0.92、自律性0.85と高かった。全因子で男性が女性より高く、18〜29歳の若年層は他の年代より各欲求の充足度が高い傾向がみられた。家族の影響は限定的であった一方、友人や部活動の経験の影響は比較的大きく、友人との交流や学校・クラブからの支援といった肯定的経験が運動への心理欲求を高めることが示唆される。
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