がん患者におけるスピリチュアル・ウェルビーイングの測定:慢性疾患治療機能評価―スピリチュアル・ウェルビーイング尺度(FACIT-Sp)
Measuring spiritual well-being in people with cancer: The functional assessment of chronic illness therapy—spiritual well-being scale (FACIT-Sp)
A. Peterman, G. Fitchett, M. Brady et al.(2002)Annals of Behavioral Medicine, 24(1), 49–58
がん患者のスピリチュアル・ウェルビーイングを「意味と平安」「信仰」の2側面で測るFACIT-Spの信頼性と妥当性を示した。
要旨根拠:抄録
宗教と健康の関連は多くの研究で示されてきたが、宗教とは区別されるスピリチュアリティ(=生きる意味や心の平安、超越的なものとのつながりの感覚)を測る、心理測定的に確かな尺度は不足していた。本研究は、がん患者を対象にFACIT-Sp(=慢性疾患治療機能評価のスピリチュアル・ウェルビーイング版)を開発・検証した。尺度は「意味と平安」と「病気における信仰の役割」の2下位尺度と総得点で構成される。研究1では多民族の大規模がん患者サンプルで高い内的一貫性(=項目同士のまとまりの良さ)と生活の質との有意な関連を確認し、研究2では早期・転移性がん患者で他の宗教・スピリチュアリティ尺度5種との収束的妥当性を示した。FACIT-Spはがんなど慢性疾患患者のスピリチュアル・ウェルビーイングを測る健全な尺度であると結論づけている。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 1本
後続研究(この論文を引用している) 5本
- W0479 セルフ・コンパッションとウェルビーイングの関係:メタ分析 Zessin(2015) Applied Psychology: Health and Well-Being 被引用 1,134
- W1041 マインドフルネス、スピリチュアリティ、健康関連症状 Carmody(2008) Journal of Psychosomatic Research 被引用 477
- W1164 人生の意味と身体的健康:システマティックレビューとメタ分析 Czekierda(2017) Health Psychology Review 被引用 318
- W1274 ウェルビーイング測定尺度の選択に関する現時点での推奨 VanderWeele(2020) Preventive Medicine 被引用 206
- W1418 がん患者における人生の意味および首尾一貫感覚と苦痛との関係:メタ分析 Winger(2015) Psycho-Oncology 被引用 174
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1207/S15324796ABM2401_06
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1207/S15324796ABM2401_06
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 76.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,640(うち影響引用 140)・ OpenAlex 1,773
- 年あたり被引用
- 65.6
- FWCI
- 15.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.7%
- 分野(OpenAlex)
- Religion, Spirituality, and Psychology
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと意味中心心理療法(Meaning-Centered)進行がんの人に人生の意味を探る療法。意味感は上がるが幸福感への波及は小さめ
- 幸せに効くこと宗教性・スピリチュアリティ信仰の効き目は、意味と仲間と「困ったときの支え」から来る
- 発達マップウェルビーイングを高める有効な取り組み(支援メニュー)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 発達マップねじれの類型:ティールの道具×オレンジの運用5つの発達段階で比べた表・ねじれと処方(個人と組織のあいだ)
- 調査・報告書オーストラリア「大切なことを測る(Measuring What Matters)」ウェルビーイング・フレームワークオーストラリア政府初のウェルビーイングの枠組み。生活満足度と50指標で国の歩みを毎年点検する。
- 名言集ウェルビーイングは、ポジティブ感情・没頭・関係・意味・達成の5つの要素からなる(PERMA)マーティン・セリグマン
- 思想マップケイパビリティ・アプローチ善き生とは、自分が価値あると考える生き方を実際に選べる実質的自由(ケイパビリティ=できることの幅)の広がりである(センとヌスバウムの理論)
- 禅語百選廓然無聖からりと晴れ渡った大空のようで、「聖なるもの」すらそこには無い。聖と俗、悟りと迷いという区別そのものが消えた境地。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →