身体活動が精神的ウェルビーイングに与える影響
The influence of physical activity on mental well-being
K. Fox(1999)Public Health Nutrition, 2(3a), 411–418
適度で定期的な運動がうつや不安の治療と一般の人々の精神的ウェルビーイング向上に有効だと示した。
要旨根拠:抄録
運動と健康の関係はこれまで主に心疾患や肥満などの身体疾患の観点で語られてきたが、精神疾患の社会的コストも非常に大きい。本論文は、運動が精神疾患の治療と一般人口の精神的ウェルビーイング向上に果たす役割について、数百の研究と30以上のレビューを踏まえた叙述的レビューである。公衆衛生の観点から文献を更新し、身体活動と食事の相互作用がウェルビーイングに及ぼす影響も検討した。臨床的うつ病の治療における運動の有効性には十分な証拠があり、運動は状態不安と特性不安を中程度に減らし、身体的自己知覚や自尊感情を高めうることが示された。有酸素運動や筋力運動が気分を改善する良い証拠もあり、運動依存はごく少数にとどまる。適度で定期的な運動を、うつや不安の治療と精神的ウェルビーイング向上の有力な手段とみなすべきだと結論づけている。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0199 Penedo(2005)が運動の心身両面の効果をレビューし、W0524 Maugeri(2020)がコロナ禍での身体活動低下と心理的健康の悪化の関連を示した
- W0633 Netz(2005)が高齢者への運動介入で心理的ウェルビーイングが向上し有酸素運動の効果が大きいことを、W1063 Buecker(2020)が健康な人でも身体活動と主観的幸福に小〜中程度の正の関連があることを示し、本論文の主張を量的に裏づけた
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 5本
- W0524 イタリアにおけるCOVID-19パンデミック中の身体活動が心理的健康に与える影響 Maugeri(2020) Heliyon 主要400 被引用 747
- W0983 若年・中年・高齢成人における身体活動と生活満足度・幸福感の関係 An(2020) International Journal of Environmental Research and Public Health 主要400 被引用 348
- W0767 身体の認識と心理的ウェルビーイング:ソーシャルメディアと身体計測値が自尊感情とメンタルヘルスに与える影響のレビュー——身体イメージ満足度と文化・ジェンダー要因との関係に焦点を当てて Merino(2024) Healthcare 被引用 378
- W1018 主観的ウェルビーイングを理解する——心理学と公衆衛生からの視点 Das(2020) Public Health Reviews 被引用 361
- W1323 若年成人における三大健康行動とメンタルヘルス・ウェルビーイング:睡眠・運動・食事の横断研究 Wickham(2020) Frontiers in Psychology 被引用 169
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1017/S1368980099000567
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- ○ ブロンズ(出版社サイトで無料・ライセンス不明) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1017/S1368980099000567
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 67.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,325(うち影響引用 73)・ OpenAlex 1,415
- 年あたり被引用
- 47.3
- FWCI
- 3.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 7.4%
- 分野(OpenAlex)
- Physical Activity and Health
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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