健康な人における身体活動と主観的ウェルビーイング:メタ分析的レビュー
Physical activity and subjective well-being in healthy individuals: a meta-analytic review
Susanne Buecker, T. Simacek, Britta Ingwersen et al.(2020)Health Psychology Review, 15(4), 574–592
健康な人の身体活動は主観的ウェルビーイング、とくにポジティブ感情に小さいが確かな好影響をもつことを示した。
要旨根拠:抄録
身体活動が健康に良いことは長く知られてきたが、多くの研究は病気がないことを健康の指標としており、主観的ウェルビーイング(SWB=人生への満足や感情の良さを本人が評価したもの)のような前向きな指標との関係は十分に調べられていなかった。本メタ分析は、子どもから高齢者までの健康な人を対象に、あらゆる種類の身体活動とSWBの各側面との関係を厳密に検証した。頑健分散推定を用いたランダム効果メタ分析の結果、正の関連(d=0.36)が見られた。この小さな好影響は、参加者の事前の体力水準や運動介入の特徴にかかわらず、実験研究でも相関研究・準実験研究でも見られた。身体活動は認知的な幸福(生活満足)よりもポジティブ感情とより強く関連し、ネガティブ感情とは関連しなかった。ウェルビーイングにおける身体活動の重要性を示す一方、研究間の大きな異質性を踏まえ、背後のメカニズムのさらなる研究を求めている。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 6本
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0016 主観的幸福感 Diener(1984) Psychological bulletin 主要400 被引用 14,738
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0181 幸福な人は長生きする:主観的ウェルビーイングは健康と長寿に寄与する Diener(2011) Applied Psychology Health and Well-Being 主要400 被引用 2,497
- W0633 高齢期における身体活動と心理的幸福感:介入研究のメタ分析 Netz(2005) Psychology and Aging 被引用 1,041
- W1168 ウェルビーイングと健康関連QOLの予測因子としての強みの使用 Proctor(2011) Journal of Happiness Studies 被引用 352
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1080/17437199.2020.1760728
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1080/17437199.2020.1760728
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 38.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 304(うち影響引用 13)・ OpenAlex 382
- 年あたり被引用
- 43.4
- FWCI
- 27.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.2%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 発達マップWBC:ポジティブ感情の高め方(段階別)5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 発達マップWBC:主観的健康観5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 名言集ウェルビーイングは、ポジティブ感情・没頭・関係・意味・達成の5つの要素からなる(PERMA)マーティン・セリグマン
- 幸せに効くこと主観的健康感「自分は健康だ」と感じていることが、幸福感にしっかり効いています
- 幸せに効くことウェアラブル/活動量計による介入活動量計は『歩数』は増やすけれど、気分への直接の効き目は小さいんです
- 調査・報告書従業員のウェルビーイング、生産性、企業業績――エビデンスと事例(世界幸福・ウェルビーイング政策報告2019 第5章)従業員の満足度と生産性・顧客ロイヤルティ・離職・利益の関係を、339研究のメタ分析で示した章。
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
- 禅語百選把手共行手を取り合って、ともに行く。師と弟子、仏と自分が一つになって歩む。あるいは、仲間と手を携えて道を行く。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →