運動とウェルビーイング:身体活動に伴う心身の健康上の利益に関するレビュー
Exercise and well-being: a review of mental and physical health benefits associated with physical activity
F. Penedo, Jason Dahn(2005)Current Opinion in Psychiatry, 18(2), 189–193
運動や身体活動が気分・生活の質・身体機能など幅広い心身の健康指標に有益であることを、近年の研究から示した。
要旨根拠:抄録
本レビューは、運動・身体活動と心身の健康との関係を評価した近年の研究を整理することを目的とする。横断研究、縦断研究、無作為化臨床試験(=参加者をくじ引きで介入群と対照群に分ける実験)を含め、肥満、がん、心血管疾患、性機能障害などの身体疾患と、抑うつなどの気分状態に関する研究を取り上げた。対象には多様な民族、男女、青年から高齢者までの年齢層が含まれる。その結果、定期的に身体活動を行う人は様々な身体疾患でより望ましい健康状態を示し、介入試験でも生活の質、機能的能力、気分の改善が見られた。一方、介入試験は標本が小さく追跡期間が短いという限界があった。運動の評価と促進は多くの集団で利益をもたらしうると論じた。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0983 An(2020)が若年層の身体活動と生活満足度・幸福の関連を、W1323 Wickham(2020)が運動・睡眠・食事の3健康行動とWBの関連を検証した
- 日本語版・翻訳日本ではJ113 安永(2002)が高齢者の運動習慣と主観的幸福感の関連を示した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 1本
後続研究(この論文を引用している) 4本
- W0063 孤独感は重要である:その帰結とメカニズムに関する理論的・実証的レビュー Hawkley(2010) Annals of Behavioral Medicine 主要400 被引用 4,226
- W0983 若年・中年・高齢成人における身体活動と生活満足度・幸福感の関係 An(2020) International Journal of Environmental Research and Public Health 主要400 被引用 348
- W0287 過熱に注意せよ:マインドフルネスと瞑想研究の批判的評価と今後の研究指針 Dam(2017) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,344
- W1323 若年成人における三大健康行動とメンタルヘルス・ウェルビーイング:睡眠・運動・食事の横断研究 Wickham(2020) Frontiers in Psychology 被引用 169
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1097/00001504-200503000-00013
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1097/00001504-200503000-00013
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 85.4 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 2,896(うち影響引用 60)・ OpenAlex 2,874
- 年あたり被引用
- 131.6
- FWCI
- 11.8(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.7%
- 分野(OpenAlex)
- Physical Activity and Health
- 主要400の選定
- 概念枠(A12 幸福と健康・寿命の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くことクラブ・サークル所属(スポーツ・趣味)運動は「仲間と」すると、一人でするより抑うつ予防に効く
- 幸せに効くこと学校での身体活動介入学校で体を動かす機会を増やすと、子どものwell-beingやレジリエンスが上がりそうです
- 名言集運動は、脳にとって最良の薬であるジョン・レイティ
- 発達マップウェルビーイングを高める有効な取り組み(支援メニュー)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 名言集心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、休め過ごすべからず貝原益軒
- 調査・報告書職場のウェルビーイングと企業業績(Wellbeing Research Centre ワーキングペーパー2304)従業員のウェルビーイングが高い上場企業ほど、利益や企業価値、株価の成績が良い傾向を示した論文。
- 禅語百選把手共行手を取り合って、ともに行く。師と弟子、仏と自分が一つになって歩む。あるいは、仲間と手を携えて道を行く。
- 思想マップ道教気(生命エネルギー)を養い、身体と精神を全うして長生(不老長寿)に至り、身体ごと道(宇宙の根源的な働き)に合一する充足
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →