クラブ・サークル所属(スポーツ・趣味)
スポーツ・趣味のクラブへの組織的・定期的な参加
幸せへの効果の大きさ
スポーツ参加者は幸福度が高い(独・操作変数推定で因果示唆, Ruseski 2014)。JAGES縦断で「仲間と運動」は非運動者比で2年後抑うつOR 0.53(週2回以上ならOR 0.40)、単独運動より低い
(推定) NA低減(抑うつGDS)が主。児童・青年の系統的レビューでは自尊心・社会的交流・抑うつ低減の報告多数(横断中心)
- ほかの幸福度指標
- 抑うつ(GDS-15)・認知症リスク・要介護(JAGES)、自尊心・社会的スキル(児童)、コミュニティ水準のスポーツ組織参加率が個人の抑うつ低と関連(PR 0.89 男性)
- なぜ効くのか
- 身体活動の効果+所属感・社会的アイデンティティ・定期的対面接触・役割
- 幸せの4因子
- やってみようありがとう ありがとう(つながり)/やってみよう
こうすると更に効く
日本の高齢者の追跡研究で、仲間と運動する人は運動しない人に比べて2年後の抑うつリスクがほぼ半分で、週2回以上ならさらに低く、一人で運動する人より低かったです(Kanamori et al., 2018)。ドイツの調査でもスポーツ参加が幸福度を高める因果が示唆されています(Ruseski et al., 2014)。身体活動の効果に、所属感や定期的な対面の接触、役割が上乗せされるからなんですね。子どもや青年でも自尊心や社会的交流の向上が報告されています(Eime et al., 2013)。コツは、定期的に顔を合わせる場を選ぶこと、週2回程度を目安にすること、競技レベルより「仲間と続けられるか」で選ぶこと、役割(連絡係など)を1つ持つことです。
気をつけること
横断研究が多く因果は限定的で、確度はBです。元気な人ほどクラブに入れるという逆方向もありえます。趣味クラブ(非スポーツ)単独のエビデンスは少なく、スポーツクラブからの推定です。人間関係が負担になるクラブや、競争が激しすぎて楽しめない場は逆効果になりえます。けがや持病がある人は、運動の内容を医師や専門家と相談してください。
最初の一歩
今週、地域や職場、オンラインで「定期的に集まって体を動かす会」を1つ探してみてください。体験参加できる場所が多いので、まず1回だけ行ってみるのが最初の一歩です。
主要な研究
- A systematic review of the psychological and social benefits of participation in sport for children and adolescents: informing development of a conceptual model of health through sport(Eime et al., 2013, Int J Behav Nutr Phys Act)
- Frequency and pattern of exercise and depression after two years in older Japanese adults: the JAGES longitudinal study(Kanamori et al., 2018, Sci Rep)
- Sport participation and subjective well-being: instrumental variable results from German survey data(Ruseski et al., 2014, J Phys Act Health)
メモ:既収載「運動」「社会参加」「ボランティア」との弁別: 単独運動との差分(集団で行う分の上乗せ)。横断多く因果限定。趣味クラブ(非スポーツ)単独のエビデンスは少なく、スポーツクラブ中心の推定
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「地域・コミュニティ」の項目
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
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