世界の論文 ・ A07 適応・セットポイント・遺伝 ・ W0535
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失業は生活満足度のセットポイントを変える
Unemployment Alters the Set Point for Life Satisfaction
Richard E. Lucas, A. Clark, Y. Georgellis et al.(2004)Psychology Science, 15(1), 8–13
ひとことで
失業と幸福の設定値
ドイツの15年縦断データで、失業後は生活満足度が元の水準まで完全には戻らず、失業が長期的な痕跡を残すことを示した。
要旨根拠:抄録
主観的幸福のセットポイント理論(=人は出来事に反応しても時間とともに元の幸福水準に戻るという考え)を検証するため、失業への反応と適応を調べた研究である。ドイツに住む24,000人以上を15年間追跡した縦断データを用いた。セットポイント理論のとおり、人々は失業に強く反応し、その後は元の生活満足度の水準に向かって回復した。しかし平均すると、再就職した後でさえ元の水準には完全には戻らなかった。さらに適応理論の予想に反し、過去に失業を経験した人が再び失業したときの落ち込みは、初めての人より小さくはなかった。生活満足度はある程度安定しているものの、人生の出来事は長期的な幸福水準を大きく変えうることを示唆する。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0532 Lucas(2003)の結婚研究に続き、ドイツ・パネルで失業を検証した
- 後続・発展W0292 Diener(2006)がセットポイント説を修正する根拠とした
- W0449 Luhmann(2011)が失業は完全には適応しない出来事であることを確認し、W0223 McKee-Ryan(2005)とW0142 Paul(2009)が失業による心身の健康悪化をメタ分析で示した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 7本
- W0133 主観的幸福感――30年の進歩 Diener(1999) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,418
- W0470 宝くじ当選者と事故の被害者——幸福は相対的か? Brickman(1978) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,198
- W0474 幸福は確率的な現象である Lykken(1996) Psychological Science 主要400 被引用 1,641
- W0482 お金は主観的幸福感を高めるか Diener(2002) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,464
- W0532 適応と幸福のセットポイントモデルの再検討――婚姻状態の変化への反応 Lucas(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,314
- W1392 ウェルビーイングに対する環境要因と気質要因の影響:米国全国サンプルの縦断追跡 Costa(1987) British Journal of Psychology 被引用 357
- W1416 オーストラリアの若者におけるウェルビーイングの影響要因と帰結:1980〜1995年 Marks(1999) Social Indicators Research 被引用 242
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0076 相対所得、幸福、効用:イースタリン・パラドックスとその他の謎の説明 Clark(2008) Journal of Economic Literature 主要400 被引用 3,386
- W0085 何が私たちを幸せにするのか、本当に分かっているのか:主観的幸福感に関連する要因についての経済学文献のレビュー Dolan(2008) Journal of Economic Psychology 主要400 被引用 3,172
- W0172 主観的幸福感の測定の発展 Kahneman(2006) The Journal of Economic Perspectives 主要400 被引用 2,538
- W0189 主観的ウェルビーイング研究の進展 Diener(2018) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 1,748
- W0292 快楽の踏み車を超えて:ウェルビーイングの適応理論の改訂 Diener(2006) American Psychologist 主要400 被引用 1,854
- W0337 人間のフラリッシングの促進について VanderWeele(2017) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 主要400 被引用 1,122
- W0393 生活満足尺度の理論と妥当性 Diener(2013) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,304
- W0445 生活満足度の遅れと先行:ベースライン仮説の検証 Clark(2008) Social Science Research Network 主要400 被引用 1,215
- W0444 主観的ウェルビーイング科学の進展と未解決の問い Diener(2018) Collabra: Psychology 主要400 被引用 946
- W0449 主観的ウェルビーイングと人生の出来事への適応:認知的・感情的ウェルビーイングの違いに関するメタ分析 Luhmann(2011) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,270
- W0322 ウェルビーイングは生涯を通じてU字型か? Blanchflower(2008) Social Science & Medicine (1967) 被引用 1,618
ほか 3 件
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- https://doi.org/10.1111/j.0963-7214.2004.01501002.x
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- 10.1111/j.0963-7214.2004.01501002.x
文献表記(APA第7版)
Lucas, R. E., Clark, A. E., Georgellis, Y., & Diener, E. (2004). Unemployment Alters the Set Point for Life Satisfaction. Psychology Science, 15(1), 8–13. https://doi.org/10.1111/j.0963-7214.2004.01501002.x
影響力の指標
- 著名度スコア
- 67.2 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,272(うち影響引用 55)・ OpenAlex 1,259
- 年あたり被引用
- 55.3
- FWCI
- 37.8(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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