共感と対人的感情調整の統合
Integrating Empathy and Interpersonal Emotion Regulation.
Jamil Zaki(2020)Annual Review of Psychology, 71(1), 517–540
共感に基づく援助目標は相手の気分を良くすることに限らないとし、対人的感情調整の枠組みでの統合を提案した。
要旨根拠:抄録
共感を感じた人は相手のウェルビーイングを高めようとするが、相手に何を感じてほしいのかという問いは十分に扱われてこなかった。従来研究の多くは、相手のポジティブ感情を増やしネガティブ感情を減らすことを援助の前提としてきた。本レビューは、現実の共感的目標はもっと幅広く、相手の幸福のためにあえて気分を悪くさせたり、相手の望みに反したりする場合も含むと論じる。そのうえで、こうした目標を対人的感情調整(IER=他者の感情に働きかけて変えようとすること)の枠組みに統合し、親密な関係、専門職によるケア、集団感情などの文脈で検討した。共感とIERの統合は、社会的感情がどのように向社会的行動(=他者のためになる行動)を生むのかについて新たな問いを立てる土台になるとしている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0015 Gross & John(2003)の個人内の感情調整の枠組みを対人場面へ拡張し、共感と対人的感情調整を統合した。社会的支援の生理的効果を論じたW0253 Uchino(1996)も踏まえている
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 3本
- W0015 二つの感情調整プロセスの個人差:感情、対人関係、ウェルビーイングへの含意 Gross(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 11,790
- W0253 ソーシャルサポートと生理的過程の関係:基盤となるメカニズムと健康への含意に重点を置いたレビュー Uchino(1996) Psychological bulletin 被引用 2,870
- W0878 臨床実践における共感:個人の気質、性別、経験は医師の共感的関心、バーンアウト、情緒的苦痛をどう調整するか Gleichgerrcht(2013) PLoS ONE 被引用 540
後続研究(この論文を引用している)
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- https://doi.org/10.1146/annurev-psych-010419-050830
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- DOI
- 10.1146/annurev-psych-010419-050830
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 32.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 216(うち影響引用 16)・ OpenAlex 267
- 年あたり被引用
- 30.9
- FWCI
- 3.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 7.2%
- 分野(OpenAlex)
- Child and Adolescent Psychosocial and Emotional Development
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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