仮想的有能感と学習観および動機づけとの関連
How Does Assumed Competence Affect Beliefs About Learning and Motivation?
速水 敏彦、小平 英志(2006)パーソナリティ研究, 14(2), 171–180
他者軽視に基づく仮想型の高校生は、自尊型に比べ外的・取り入れ的動機づけが高く内発的動機づけが低いことを示した。
要旨根拠:抄録
仮想的有能感(=他者を軽視することで得られる見かけ上の有能感)は、これまで主に感情経験との関連で検討されてきた。本研究は、低い自尊感情を補うために他者を軽視する典型的なタイプを類型論的に抽出し、学習観と学習への動機づけとの関連を検討した。高校生395名に、他者軽視、自尊感情、学習観、自己決定理論(=自律的な動機づけほど望ましいとする理論)に基づく動機づけの尺度を実施した。相関分析では、仮想的有能感は「量をこなせば学べる」とする学習量志向と負の関連を示した。類型別にみると、他者軽視が強く自尊感情の低い仮想型は、自尊型に比べ外的・取り入れ的動機づけ(=報酬や義務感による動機づけ)が高く、同一化的・内発的動機づけが低かった。萎縮型はいずれの動機づけも低い傾向にあり、自己評価のあり方が学びの質に関わることが示唆される。
研究のつながり
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