顕在的・潜在的自尊感情の不一致と抑うつ・不安および内集団ひいきの関連
Relationships between explicit/implicit self-esteem discrepancy and measures of depression, loneliness, and in-group favoritism
藤井 勉(2014)心理学研究, 85(1), 93–99
顕在的自尊感情が高く潜在的自尊感情が低い「防衛的高自尊心」の人は、内集団ひいきと抑うつが高いことを示した。
要旨根拠:抄録
自尊感情には、自己報告で測る顕在的自尊感情と、本人が意識しにくい潜在的自尊感情がある。本研究は両者の不一致に注目し、潜在的自尊感情を名前文字課題(=自分の名前に含まれる文字をどれだけ好むかで測る方法)で測定した。対象は大学院生86名であった。その結果、顕在的には高いが潜在的には低い「防衛的高自尊心」の人は、両方とも高い「安定した高自尊心」の人に比べて内集団ひいき(=自分の属する集団を有利に扱う傾向)が強く、抑うつも高かった。一方、顕在的自尊感情が低い人ではいずれの変数とも有意な交互作用はみられなかった。自尊感情は高さだけでなく「安定しているか」が心の健康にとって重要であることを示す結果である。
研究のつながり
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先行研究(この論文が引用している) 3本
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- J012 自分らしくある感覚 (本来感) と自尊感情がwell-beingに及ぼす影響の検討 伊藤(2005) 教育心理学研究 主要100 被引用 66
- J353 顕在的自尊心と潜在的自尊心が内集団ひいきに及ぼす効果 原島(2007) 実験社会心理学研究 被引用 8
後続研究(この論文を引用している)
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