自己に対する受容的認知のあり方から見た自己愛と自尊心の相違性
Differentiating narcissism and self-esteem: Comparison of their relationship with self-acceptance
川崎 直樹、小玉 正博(2010)心理学研究, 80(6), 527–532
自己受容の観点から、自己愛・自尊心・対人恐怖傾向の共通点と相違点を整理し、自己受容評価が三者を区別する鍵であることを示した。
要旨根拠:抄録
自尊心、自己愛(=自分を過大に評価し賞賛を求める傾向)、対人恐怖傾向の共通点と相違点を、自己受容の観点から検討した。大学生267人に、自己愛、対人恐怖傾向、自尊心、自己受容を測る質問紙を実施した。自己受容は、自己の特徴への明確な評価、各特徴への自己受容、他者が自分をどう受容しているかの推測の3側面で測定した。その結果、明確な評価と自己受容評価は自己愛と自尊心の両方と正の関連を示したが、自己愛と自己受容評価の関連は明確な評価の影響を統制すると有意でなくなった。対人恐怖傾向は明確な評価や自己受容評価と負の関連を示した。自己受容評価が、自尊心と自己愛と対人恐怖を区別するうえで重要な要因であることが示唆された。
研究のつながり
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先行研究(この論文が引用している) 4本
- J001 認知された自己の諸側面の構造 山本(1982) 教育心理学研究 主要100 被引用 385
- J031 青年の自己愛傾向と自尊感情, 友人関係のあり方との関連 小塩(1998) 教育心理学研究 主要100 被引用 43
- J230 自己受容概念の再検討 -自己評価の低い人の“上手なあきらめ”として- 上田(1996) 心理学研究 被引用 12
- J291 大学生における関係的自己の可変性と自尊感情との関連 佐久間(2003) 教育心理学研究 被引用 11
後続研究(この論文を引用している)
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