幸福↑ 幸せを高める 確度Aメタ分析あり
自尊心
自分への全般的な肯定的評価
自尊心と幸せの結びつきは強いけれど、日本では少し様子が違う
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
◎強い正強い正:31カ国でr=.47。個人主義文化圏でより強い
感情のバランス(PANAS)
○正正:PA高・NA低(特にNA低減)と関連
- ほかの幸福度指標
- SHS開発時の妥当性検証で自尊心と高相関(r=.53〜.58)Lyubomirsky & Lepper(1999)/日本では幸福への寄与が自尊心より協調的幸福感(IHS)で大 Hitokoto & Uchida(2015)
- なぜ効くのか
- 自己評価が人生評価の判断材料になる(トップダウン)
- 幸せの4因子
- ありのままに 「ありのままに」と関連
こうすると更に効く
自尊心(自分への全般的な肯定的評価)は、自己評価が人生評価の判断材料になるトップダウンの経路で幸せに効きます。ただし日本では、自尊心より協調的幸福感(人との調和の中で感じる幸せ)の寄与が大きい(Hitokoto & Uchida, 2015)ので、「自分はすごい」を高めるより、比較に依らない自己受容やセルフコンパッションの方向で育てるほうが合います。他者との比較で上がる自尊心は不安定なので、自分の行動や価値に根ざした評価を増やすのがコツです。Diener & Diener(1995)の31カ国研究でr=.47、直接のメタ分析でもr=.42(Kurnaz et al., 2020)と関連は強いです。
気をつけること
相関研究が中心で、幸せだから自分を肯定できるという逆方向もあります。文化差が最大の行で、個人主義文化圏で関連が強く、日本では単純化できません。自尊心を高めようとするほど不安定になる副作用があり、過度な自己高揚は関係を損ないます。自己評価が極端に低い状態がつらく続くときは専門家に相談してください。
最初の一歩
今日できたことを3つ、誰とも比較せずに書いてみる。「人より」を抜いた自己評価が、安定した自尊心の入口です。
主要な研究
- Cross-cultural correlates of life satisfaction and self-esteem(Diener & Diener, 1995)
メモ:文化差が最大の行。日本文脈で単純化しない。直接のメタ分析でもr=.42(74研究)Kurnaz et al.(2020)
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「自分の見方」の項目
幸福↓ A 完璧主義(懸念型) 高い基準そのものより、ミスへの「おそれ」が心をすり減らす 幸福↑ A セルフコンパッション 自分に優しくするのは甘やかしではなく、脅威モードを切るスイッチ 幸福↑ A 本来性(authenticity) 「自分らしく生きている」感覚が、満足も意味も底上げする 幸福↑ A コア自己評価(Core Self-Evaluations) 「自分は大丈夫」という土台の感覚が、人生の評価全体を底上げ 混在 B ナルシシズム/ダークトライアド ナルシシズムは「誇大型」なら短期的に満足、長期では関係コスト 幸福↑ B 自己受容 自分を「評価する」のをやめると、人生満足がはっきり上がる 幸福↑ B 完全主義的努力(Perfectionistic Strivings) 高い基準そのものは悪くない。「懸念」を切り離せば前に進む力になる 幸福↓ C インポスター現象(Impostor Phenomenon) 「自分は実力不足で、いつかバレる」感覚は、満足を静かに削る
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究概念「自尊感情・自己受容・自己肯定」自分に価値があるという全体的評価(自尊感情)、自分を受け入れる態度(自己受容)、自分への思いやり(セルフ・コンパッション)。
- 名言集自己肯定感とは、「自分が自分であって大丈夫」という感覚である高垣忠一郎
- 主要研究概念「主観的幸福感・生活満足」自分の人生を全体としてどれくらい良いと評価しているか(認知的評価=生活満足)と、日々の感情の良し悪し(感情的評価)を合わせた主観的な幸福。
- 名言集自尊心とは、自分は人生の課題に対処できるという確信と、自分は幸福に値するという確信であるナサニエル・ブランデン
- 禅語百選天上天下 唯我独尊天にも地にも、ただ我ひとり尊い。すべての存在が、他と比べようのない唯一の尊さをもって、ここにある。
- 発達マップ自己受容の条件(どんな自分なら好きになれるか)5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
- 思想マップポジティブ心理学3.0幸せは個人の中だけにあるのではなく、文化・関係・制度・生態系という複雑なシステムのなかで立ち上がる——だから幸せの物差しも一つではない
- 調査・報告書世界幸福度報告各国の人が自分の人生を0〜10で評価した平均を、3年分まとめて国別ランキングにする年次報告書。
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