幸福↑ 幸せを高める 確度B大規模研究・複数の研究が一致
自己受容
長所も短所も含めて自分を受け入れる
自分を「評価する」のをやめると、人生満足がはっきり上がる
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
◎強い正強い正:PWB6次元中、環境制御と並び人生満足との相関が最高(相関の多くが.55〜.73)
感情のバランス(PANAS)
○正NA低減と関連
- ほかの幸福度指標
- 心理的well-being(PWB)の下位次元
- なぜ効くのか
- 理想自己と現実自己の乖離による慢性的自己批判の停止
- 幸せの4因子
- ありのままに 「ありのままに」の中核
こうすると更に効く
自己受容は心理的well-beingの6つの柱の中でも人生満足との相関が最も高い部類で(Ryff, 1989)、はっきり効く要因と言ってよさそうです。仕組みは「理想の自分と現実の自分のズレ」を責め続ける慢性的な自己批判を止めることなので、コツは短所を直すことより「短所があるままの自分でも大丈夫」と認める側に回ることです。自尊心(自分の評価を上げる)とは別物で、評価そのものから降りるのが自己受容です。「失敗した自分」ではなく「失敗した出来事」として距離をとって眺める習慣が助けになります。
気をつけること
相関は.55〜.73と強いのですが、人生満足の測定と自己受容の測定が重なっている可能性もあり、横断研究なので因果の向きは確定していません。幸せだから自分を受け入れられる、という面もあるでしょう。「受け入れる」が「成長をあきらめる」や「問題を放置する」にすり替わると逆効果です。自己批判が止まらず気分の落ち込みが続くときは、専門家に相談してください。
最初の一歩
今日、自分を責めた瞬間を一つ思い出して、「それも含めて自分」と一言つけ足してみてください。直そうとしなくてOK、認めるだけで十分です。
主要な研究
- Happiness is everything, or is it?(Ryff, 1989)
メモ:自尊心(評価を上げる)と区別:評価から降りる
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「自分の見方」の項目
幸福↓ A 完璧主義(懸念型) 高い基準そのものより、ミスへの「おそれ」が心をすり減らす 幸福↑ A セルフコンパッション 自分に優しくするのは甘やかしではなく、脅威モードを切るスイッチ 幸福↑ A 本来性(authenticity) 「自分らしく生きている」感覚が、満足も意味も底上げする 幸福↑ A 自尊心 自尊心と幸せの結びつきは強いけれど、日本では少し様子が違う 幸福↑ A コア自己評価(Core Self-Evaluations) 「自分は大丈夫」という土台の感覚が、人生の評価全体を底上げ 混在 B ナルシシズム/ダークトライアド ナルシシズムは「誇大型」なら短期的に満足、長期では関係コスト 幸福↑ B 完全主義的努力(Perfectionistic Strivings) 高い基準そのものは悪くない。「懸念」を切り離せば前に進む力になる 幸福↓ C インポスター現象(Impostor Phenomenon) 「自分は実力不足で、いつかバレる」感覚は、満足を静かに削る
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 発達マップ自己受容の条件(どんな自分なら好きになれるか)5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
- 主要研究概念「自尊感情・自己受容・自己肯定」自分に価値があるという全体的評価(自尊感情)、自分を受け入れる態度(自己受容)、自分への思いやり(セルフ・コンパッション)。
- 禅語百選身心脱落身も心も脱け落ちる。自分という枠組みが抜け落ちて、自他の区別、身心の区別が消え去った境地。道元の悟りの体験。
- 名言集自己肯定感とは、「自分が自分であって大丈夫」という感覚である高垣忠一郎
- 主要研究セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味Leary(2007)・セルフ・コンパッションは否定的な出来事への反応を和らげ、自尊感情とは異なる、時により有益な働きをすることを示した。
- 禅語百選本来無一物人は本来、何一つ持っていない。執着すべきものも、磨くべき汚れも、もともと無い。
- 思想マップ悩み相談:自分が嫌い自分・まず読むなら 仏教(浄土)/仏教(上座部)/ユング(分析心理学)
- 調査・報告書主観的幸福を測る――OECDガイドライン主観的幸福を調査で測るときの質問文・尺度・聞く順番などを定めたOECDの国際的な指針。
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