世界の主要ウェルビーイング研究

世界の論文 ・ B07 利他・親切・向社会性 ・ W0505
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共感とコンパッション

Empathy and compassion.

T. Singer, Olga M. Klimecki(2014)Current Biology, 24(18), R875–R878

ひとことで
共感と思いやりの区別

他者の感情を共有する「共感」と、他者を思いやる「コンパッション」を区別し、その心理的・神経的な違いを整理した。

要旨根拠:抄録

人間は高度に社会的な種であり、他者の信念や意図を推測する能力(メンタライジング)と、他者の感情を分かち合う能力(共感)を使ってコミュニケーションしている。本論文はこれらの概念を整理し、共感とは他者の喜びや痛みに共鳴しつつも、それが他者の感情であると区別できている状態であり、この区別がない場合は、乳児にも見られる情動伝染になると説明する。そのうえで著者らは、他者の苦しみに過度に共鳴して自分も苦しくなる「共感的苦痛」と、温かさや思いやりをもって相手の幸せを願う「コンパッション」を区別し、両者が異なる脳のネットワークと結びつくことを論じている。コンパッションは訓練によって高められ、ポジティブ感情や向社会的行動を増やしうるとされる。支援職の燃え尽き防止や利他的な幸福を考える上で重要な概念整理である。

関係メモ——この研究のその後

  • 先行・基盤W0816 Klimecki(2013)の思いやり訓練による脳機能変化の研究を土台に、共感(他者の苦痛の共有)と思いやり(他者への温かい関心)を区別した
  • 統合(メタ分析)思いやり訓練の効果はW0566 Kirby(2017)がメタ分析で中程度の改善を報告した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

研究のつながり

この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。

先行研究(この論文が引用している) 2本

後続研究(この論文を引用している)

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論文ページ
https://doi.org/10.1016/j.cub.2014.06.054
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DOI
10.1016/j.cub.2014.06.054

文献表記(APA第7版)

Singer, T., & Klimecki, O. (2014). Empathy and compassion. Current Biology, 24(18), R875–R878. https://doi.org/10.1016/j.cub.2014.06.054

影響力の指標

著名度スコア
69.3 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 1,054(うち影響引用 46)・ OpenAlex 1,251
年あたり被引用
81.1
FWCI
41.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Emotions and Moral Behavior
主要400の選定
著名度スコア上位(概念・年代枠内)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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