世界の論文 ・ B08 楽観・希望・レジリエンス ・ W1150
なんとかなる 実証
災害後の心理的レジリエンス
Psychological Resilience After Disaster
G. Bonanno, S. Galea, A. Bucciarelli et al.(2006)Psychology Science, 17(3), 181–186
ひとことで
9.11後のレジリエンス
9.11テロ後のニューヨーク住民の65%がレジリエンスを示し、回復力は想定以上に一般的だと示した。
要旨根拠:抄録
トラウマとなりうる出来事への大人の反応研究は、ほぼPTSD(心的外傷後ストレス障害)ばかりを扱い、症状が出ない人の研究は少なかった。本研究は、2001年9月11日の同時多発テロ後6か月間のニューヨーク都市圏住民2,752人の確率標本を用い、PTSD症状がゼロまたは1つの状態をレジリエンス(=逆境の後も心の健康を保つこと)と定義してその割合を調べた。被曝の程度が高い人ほどPTSD基準を満たす人は多かったが、全体の65.1%がレジリエンスを示した。最も被曝の大きい群でも、レジリエンスを示す人の割合が3分の1を下回ることはなかった。深刻な災害の後でも多くの人は大きく崩れずに適応できることを示し、「トラウマは誰にでも残る」という見方を修正した点に含意がある。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 2本
- W0032 喪失、トラウマ、人間のレジリエンス:極めて過酷な出来事の後に生き抜く人間の力を過小評価してきたのではないか Bonanno(2008) American Psychologist 主要400 被引用 6,471
- W0057 心理社会的レジリエンスと保護メカニズム Rutter(1987) American Journal of Orthopsychiatry 主要400 被引用 6,628
後続研究(この論文を引用している) 4本
- W0480 災害後の心理的レジリエンスを予測するものは何か:人口統計学的要因、資源、生活ストレスの役割 Bonanno(2007) Journal of Consulting and Clinical Psychology 被引用 1,324
- W0670 潜在的なトラウマに直面した際のレジリエンス Bonanno(2005) Current Directions in Psychological Science 被引用 835
- W0765 年次リサーチレビュー:逆境へのポジティブな適応—最小影響型レジリエンスと出現型レジリエンスの軌跡 Bonanno(2012) Journal of Child Psychology and Psychiatry and Allied Disciplines 被引用 650
- W0938 心理的レジリエンスの時間的要素:個人・家族・コミュニティ研究のための統合的枠組み Bonanno(2015) Psychological Inquiry 被引用 462
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2006.01682.x
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1111/j.1467-9280.2006.01682.x
文献表記(APA第7版)
Bonanno, G. A., Galea, S., Bucciarelli, A., & Vlahov, D. (2006). Psychological Resilience After Disaster. Psychology Science, 17(3), 181–186. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2006.01682.x
影響力の指標
- 著名度スコア
- 34.5 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 451(うち影響引用 13)・ OpenAlex 673
- 年あたり被引用
- 21.5
- FWCI
- 28.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.2%
- 分野(OpenAlex)
- Resilience and Mental Health
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集喪失や逆境の後、多くの人が深刻な症状を示さずに機能を保つ。レジリエンスは例外ではなく、最も一般的な反応であるジョージ・ボナノ
- 幸せに効くこと交通事故・重傷経験事故後のPTSDは1か月で約3割、3か月で2割弱。多くの人は時間とともに回復します
- 名言集世界は苦しみに満ちている。しかし、それに打ち克った話にも満ちているヘレン・ケラー
- 幸せに効くこと退役軍人・軍務経験軍務そのものより、戦闘派遣と除隊後の「移行期」が心の重荷になるみたいです
- 調査・報告書OECD 社会情動的スキル調査OECDが10歳と15歳の粘り強さや共感などのスキルを測り、生活満足度や不安との関係を見る調査。
- 調査・報告書Gallup 世界の感情レポート(Global Emotions Report/State of the World's Emotional Health)昨日、笑ったか・心配したかなどを世界の人に尋ね、日々の感情の明暗を国別に比べる年次報告書。
- 発達マップ成人に占める割合(Loevinger系の一般サンプル)5つの発達段階で比べた表・個人の段階の基本
- 禅語百選生死事大 無常迅速生きて死ぬという一大事を前にして、時は矢のように過ぎていく。ぐずぐずしている暇はない。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →