畏敬は自己超越を介して本来の自己の追求を動機づける:向社会性への含意
Awe motivates authentic-self pursuit via self-transcendence: Implications for prosociality.
Tonglin Jiang, C. Sedikides(2021)Journal of Personality and Social Psychology, 123(3), 576–596
畏敬の感情が自己超越を通じて本来の自己の追求を促し、真正な向社会性と結びつくことを14研究で示した。
要旨根拠:抄録
畏敬(=自分の理解の枠を超えるものに触れたときの感情)が自己超越(=自己の境界を超える感覚)を呼び起こし、それが本来の自己(=本当の自分との一致)の追求を促すというモデルを提案した。集団主義・個人主義の両文化の参加者を含む14研究(計4438人)で、実験室と現場、畏敬の操作と特性測定を組み合わせて検証した。研究1〜2では特性としての畏敬が本来の自己の追求と正に関連し、誘導された畏敬もそれを動機づけた。研究2〜9では自己超越がこの関係を媒介し、効果は誇りや幸福感とは独立であり、研究10では自己の小ささの感覚では説明されなかった。研究11〜14では、畏敬による本来の自己の追求が一般的な向社会性の高さと、見せかけの向社会性の低さに結びついた。畏敬と自己の関係の再検討を促す知見である。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0288 Keltner & Haidt(2003)の畏敬の概念とW0413 Piff(2015)の「小さな自己」研究を発展させ、自己超越から本来の自己追求への経路を示した
- 後続・発展W1271 Monroy & Keltner(2022)が畏敬が心身の健康を高める5経路モデルの根拠の一つとして引用した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
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文献表記(APA第7版)
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- Media Influence and Health
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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