「信じる意志が、その事実の実現を助けることがある」
Faith in a fact can help create the fact.
— ウィリアム・ジェームズ 『信じる意志』(1896)
証拠が出そろう前に「信じる」という選択が現実を動かす場合がある
- 心理学では
- ジェームズのこの考えは、心理学でいう自己成就予言(予想そのものが行動を変え、予想どおりの結果を招く現象)や、自己効力感(自分はやれるという見込み)に通じる。社会学者のMerton(1948)は、はじめは根拠のない予言でも、人がそれを信じて動くことで現実になる仕組みを論じた。さらにStajkovic & Luthans(1998)は、職場での研究を統合したメタ分析で、自己効力感の高い人ほど仕事の成果が高いことを報告している。自己効力感の考え方では、信じる気持ちが努力と粘りを引き出すととらえる。ただし、信念は具体的な準備と組み合わせたときに力を発揮する。迷ったときは「できる」と決めて最初の一歩を踏み出すことが、望む結果への助けになる。 参考:Merton(1948)「The Self-Fulfilling Prophecy」 ↗/Stajkovic & Luthans(1998)「Self-efficacy and work-related per…」