被援助場面で経験される感謝感情と負債感情の生起過程モデルの検討
The integrated model of emotional gratitude and emotional indebtedness in receiving help
吉野 優香、相川 充(2018)心理学研究, 88(6), 535–545
特性感謝・特性負債感が恩恵の評価を介して感謝感情・負債感情を生み、両感情がお返しの意図を高めるモデルを示した。
要旨根拠:抄録
援助を受けた人は、恩人に対して感謝の感情と負債感情(=借りができたという心苦しさ)の両方を感じることが多く、両者は密接に関係している。本研究は、感謝感情と負債感情の生起過程を一つの統合モデルとして示すことを目指した。参加者330名に援助を受ける場面の場面想定文(ヴィネット)を読ませ、質問に回答させた。分析の結果、特性としての感謝しやすさと感謝感情の関係、および特性としての負債感の感じやすさと負債感情の関係を、恩恵の評価が媒介するという新しいモデルが提案された。また感謝感情と負債感情はどちらも恩人へのお返し行動の意図を高めたが、両者の交互作用は有意でなかった。ありがたさと申し訳なさの両方が互恵的な関係を支えることを示した研究である。
研究のつながり
この一覧(日本 576本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。日本語論文は参照データが薄く、空欄でも引用していないとは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 4本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.4992/jjpsy.88.16044
- 無料で読めるか
- ○ ダイヤモンド(APC無しのOA誌) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.4992/jjpsy.88.16044
文献表記(日本心理学会式)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 52.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- J-STAGE 8 ・ Crossref 9 ・ Semantic Scholar 3 ・ OpenAlex 10
- 年あたり被引用
- 0.9(J-STAGE)
被引用数の取得日:J-STAGE・Crossref・Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くことサポートの互恵性支えは「もらいっぱなし」より「お互いさま」が心を守る
- 幸せに効くことサポート受領の負担・互恵性の欠如「もらうばかり」がつらい。支えは受けるだけでなく返せる形に
- 発達マップありがとう因子5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 名言集感謝は果たされるべき義務だが、誰もそれを期待する権利は持たないジャン=ジャック・ルソー
- 名言集恩を知り、恩に感じ、恩に報いる(知恩・感恩・報恩)仏教の教え
- 禅語百選和顔愛語和やかな顔と、慈しみのある言葉。何も持たなくても、誰にでもできる最も身近な布施。
- 思想マップ悩み相談:上司からパワハラを受けている仕事・まず読むなら ケイパビリティ・アプローチ/Ubuntu/仏教(上座部)
- 調査・報告書OECD 社会情動的スキル調査OECDが10歳と15歳の粘り強さや共感などのスキルを測り、生活満足度や不安との関係を見る調査。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →