WHO-5ウェルビーイング指標:文献のシステマティックレビュー
The WHO-5 Well-Being Index: A Systematic Review of the Literature
C. W. Topp, S. Østergaard, Susan Søndergaard et al.(2015)Psychotherapy and Psychosomatics, 84(3), 167–176
5項目のWHO-5が高い妥当性をもち、うつのスクリーニングや臨床試験の評価指標として幅広く使えることを示した。
要旨根拠:抄録
WHO-5は主観的な心理的ウェルビーイングを5問で測る質問票で、1998年の公表以来30以上の言語に翻訳され世界中で使われてきた。本研究はPRISMAガイドライン(=系統的レビューの報告手順)に従いPubMedとPsycINFOを検索し、WHO-5に関する文献を系統的に整理した。検討の焦点は、臨床的妥当性、臨床試験での変化の感度、うつのスクリーニング道具としての有用性、研究分野を超えた適用可能性の4点である。基準を満たした213本の論文を検討した結果、WHO-5は高い妥当性をもち、治療効果の評価指標として使え、うつのスクリーニングとして感度・特異度が高く、幅広い分野に適用できることが示された。短く負担の少ない尺度としての有用性を裏づけるレビューである。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W1033 Bech(1996)のWHO-10ウェルビーイング指標から5項目版が生まれ、W0625 Bech(2003)が苦痛の不在ではなくウェルビーイングを測る意義を論じた
- 後続・発展W0815 van Agteren(2021)などメンタル・ウェルビーイング介入の効果検証で標準的な評価指標として使われている
- 日本語版・翻訳一覧外:Awata et al.(2007)が日本語版WHO-5の信頼性・妥当性とうつのスクリーニング性能を検証した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 4本
- W0090 心理的ウェルビーイング再訪:科学と実践の進展 Ryff(2013) Psychotherapy and Psychosomatics 主要400 被引用 2,649
- W0625 苦痛症状がないことではなくウェルビーイングを測る:SF-36メンタルヘルス下位尺度とWHO-5ウェルビーイング尺度の比較 Bech(2003) International Journal of Methods in Psychiatric Research 被引用 1,028
- W1033 WHO(10項目)ウェルビーイング指標:糖尿病における妥当性検証 Bech(1996) Psychotherapy and Psychosomatics 被引用 562
- W1401 ウェルビーイング療法:概念的・技法的課題 Fava(1999) Psychotherapy and Psychosomatics 被引用 284
後続研究(この論文を引用している) 4本
- W0815 メンタル・ウェルビーイングを高める心理的介入の系統的レビューとメタ分析 Agteren(2021) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 435
- W0512 COVID-19によるオンライン授業への移行期における語学教師のコーピング方略:ストレス、ウェルビーイング、ネガティブ感情との相関 Macintyre(2020) System (Linköping) 被引用 754
- W1487 セルフコンパッションの構成要素間の関係:自己への優しさ・共通の人間性・マインドフルネスを高める思いやりの筆記介入を用いたパイロット研究 Dreisoerner(2020) Journal of Happiness Studies 被引用 109
- W1489 トルコ社会におけるCOVID-19への恐怖、ウェルビーイング、生活満足度の検討 Özmen(2021) Social Work in Public Health 被引用 99
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1159/000376585
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- DOI
- 10.1159/000376585
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 96.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 4,261(うち影響引用 367)・ OpenAlex 4,884
- 年あたり被引用
- 355.1
- FWCI
- 18.1(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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