世界の論文 ・ B10 自尊感情・自己受容・自己肯定 ・ W0047
主要400 ありのままに 理論
自己不一致:自己と感情を関係づける理論
Self-discrepancy: a theory relating self and affect.
E. T. Higgins(1987)Psychology Review, 94(3), 319–340
ひとことで
自己不一致理論
現実自己と理想自己・義務自己のずれが、それぞれ落胆系・動揺系の異なる負の感情を生むとする自己不一致理論を提示した。
要旨根拠:抄録
自分についてのイメージどうしの「ずれ」の種類によって、感じやすいつらさの種類が違うとする理論を示した論文である。自己は「現実の自分」「理想の自分」「あるべき自分」と、自分の視点か重要な他者の視点かの組み合わせで表される。現実と理想のずれは望ましい結果がない状態を意味し、失望・不満・悲しみなどの落胆系の感情と結びつく。現実と「あるべき自分」(義務や責任)のずれは否定的な結果がある状態を意味し、恐れ・脅威・落ち着かなさなどの動揺系の感情と結びつく。ずれの大きさや思い浮かびやすさの個人差が感情の違いにつながると予測し、相関研究と実験研究がこれを支持した。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0220 Carver & Scheier(1990)が目標との差を感情の源とする制御過程モデルを示し、W0541 Kernis & Goldman(2006)の本来感論やW1188 Schlegel(2009)の真の自己研究へと「自己とのずれ」の発想が受け継がれた
- 一覧外:Mason et al.(2019)は自己不一致と精神病理の関連を支持したが、理想不一致は抑うつ、義務不一致は不安という特異性の支持は弱かった
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0003 目標追求の「何を」と「なぜ」――人間の欲求と行動の自己決定 Deci(2000) Psychological Inquiry 主要400 被引用 31,269
- W0220 ポジティブ感情とネガティブ感情の起源と機能:制御過程の視点 Carver(1990) Psychological Review 主要400 被引用 2,982
- W0251 脅かされた自己愛と暴力・攻撃性の関係:高い自尊感情の暗い側面 Baumeister(1996) Psychology Review 主要400 被引用 2,416
- W0464 強さと脆弱性の統合(SAVI):成人期を通じた感情的ウェルビーイングのモデル Charles(2010) Psychological bulletin 主要400 被引用 1,068
- W0541 本来感の多成分的概念化:理論と研究 Kernis(2006) Advances in experimental social psychology 主要400 被引用 1,017
- W2334 自己価値の随伴性 Crocker(2001) Psychological Review 主要400 被引用 1,555
- W0747 客観的・主観的な社会経済的地位と主観的ウェルビーイングの関連——メタ分析的レビュー Tan(2020) Psychological bulletin 主要400 被引用 492
- W0173 健康的な感情調整と不健康な感情調整:性格過程、個人差、生涯発達 John(2004) Journal of Personality 被引用 2,463
- W0246 心理的欲求と統合過程の促進 Ryan(1995) Journal of Personality 被引用 2,388
- W0610 肯定的幻想の効用:親密な関係における理想化と満足の構築 Murray(1996) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,151
- W0611 物質主義と個人のウェルビーイングの関係:メタ分析 Dittmar(2014) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 753
- W0639 メンタルヘルス増進の広域的アプローチにおける自尊感情 Mann(2004) Health Education Research 被引用 1,059
ほか 3 件
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/0033-295X.94.3.319
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- DOI
- 10.1037/0033-295X.94.3.319
文献表記(APA第7版)
Higgins, E. T. (1987). Self-discrepancy: a theory relating self and affect. Psychology Review, 94(3), 319–340. https://doi.org/10.1037/0033-295x.94.3.319
影響力の指標
- 著名度スコア
- 96.7 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 7,060(うち影響引用 914)・ OpenAlex 6,950
- 年あたり被引用
- 176.5
- FWCI
- 28.9(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.2%
- 分野(OpenAlex)
- Behavioral Health and Interventions
- 主要400の選定
- 概念枠(B10 自尊感情・自己受容・自己肯定の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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